結論として、Salesforceのプロファイル(または組織全体)のパスワードポリシーで設定できる項目は決まった一覧しかなく、「パスワードマネージャーアプリの使用必須化」のような一般的なセキュリティ施策に聞こえる項目でも、実際には存在しない設定は選択肢に含めても正解にはなりません。試験や実務では、公式に存在する設定名を正確に覚えておくことが重要です。
公式に存在するパスワードポリシー項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ユーザーパスワードの有効期限 | 既定90日。「パスワードの有効期限なし」を有効にすると優先される |
| パスワード履歴の保存数 | 直近何回分のパスワードと同じものを使えなくするか(既定3件) |
| パスワードの最小文字数 | 既定8文字 |
| パスワードの複雑さの要件 | 英数字混在~数字・大文字・小文字・記号のうち3種類以上、など段階的な複雑さを選択 |
| パスワードの質問の要件 | パスワードの再設定用の質問に関する制限 |
| 無効なログイン試行の最大回数 | この回数を超えるとロックアウトされる |
| ロックアウト有効期間 | ロックアウトが自動解除されるまでの時間(既定15分) |
| パスワードリセット時に秘密の質問の回答を隠す | 回答入力時にマスク表示にするか |
| 最短パスワード有効期間(1日)を要求 | 24時間以内の再変更を禁止 |
| パスワード再設定メールのリンクを即時失効させない | リンクの有効期限の扱いを変更 |
存在しない・混同しやすい項目
- 「禁止されているパスワード値(ブラックリスト)」という単独設定はプロファイルのパスワードポリシーには存在しない。
- 「パスワードマネージャーアプリの使用を必須にする」という設定も存在しない。
- これらは一般的なセキュリティ対策としてはもっともらしいが、Salesforceの標準機能ではないため、設問で選択肢に出てきても正解にはならない。
実務での判断基準
- 「安全なパスワードを促す」ための設定を問われたら、上記表の項目(特に複雑さの要件・有効期限・最小文字数・ログイン試行回数)から選ぶ。
- もっともらしいが表に存在しない項目(パスワードマネージャー必須化、禁止パスワード値など)は基本的に誤答の選択肢と判断する。
- プロファイル単位のパスワードポリシーは組織全体の設定より優先される点も覚えておく。
出典(Salesforce公式)
- Password Policy Fields in Profiles — プロファイルで設定できるパスワードポリシー項目の正式な一覧と説明。