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リードの取引開始(コンバージョン)で何が起きるのかを整理する

結論:まずこれだけ覚える

リードの取引開始(コンバージョン)では、一般的に次の処理を行います。

  • 新しい取引先を作成するか、既存の取引先へ関連付ける
  • 新しい取引先責任者を作成するか、既存の取引先責任者へ関連付ける
  • 必要に応じて商談を作成する
  • リードを「取引開始済み」の状態で保持する 標準リード項目には標準の対応先があります。カスタム項目を引き継ぐには、管理者が取引先・取引先責任者・商談のカスタム項目へ対応付ける必要があります

リードと取引開始

リードは、まだ取引先や商談として管理する段階に達していない見込み客を表します。取引開始は、そのリードを正式な営業データへ移行する処理です。 法人顧客を扱う一般的な構成では、会社情報を取引先、人の情報を取引先責任者、案件情報を商談で管理します。

取引開始で作成・関連付けられるレコード

取引先

新しい取引先を作成するか、既存の取引先を選択してリードを関連付けます。

取引先責任者

新しい取引先責任者を作成するか、選択可能な既存の取引先責任者へ関連付けます。「既存レコードへ関連付けること」と、重複レコードを統合する「マージ」は別の操作です。

商談

商談は任意です。取引開始画面で商談を作成しない選択をした場合、取引先と取引先責任者だけを作成・関連付けられます。

標準項目とカスタム項目の引き継ぎ

標準項目

Salesforceは、標準リード項目から取引先・取引先責任者・商談の標準項目への標準マッピングを持っています。

カスタム項目

カスタムリード項目は、管理者が[リード項目の対応付け]で変換先を指定します。Lightning Experienceでは、1つのカスタムリード項目を、取引先、取引先責任者、商談の各カスタム項目へ同時に対応付けることができます。 設定の流れは次のとおりです。

  1. 引き継ぎ先のオブジェクトに、対応可能なカスタム項目を作成する
  2. [設定]→[オブジェクトマネージャ]→[リード]→[項目とリレーション]を開く
  3. [リード項目の対応付け]を開く
  4. リードのカスタム項目ごとに、取引先・取引先責任者・商談の対応先を選ぶ
  5. テスト用リードを取引開始し、値を確認する 対応付けは、これから実行する取引開始に適用されます。すでに取引開始済みのレコードへ、後から自動で遡及するものではありません。

データ型の対応ルール

「必ず同じデータ型だけを対応付けられる」と覚えるのは不正確です。 公式ガイドラインでは、チェックボックス、通貨、日付、数値、複数選択リストなど、同じデータ型にのみ対応付けられる項目型が示されています。一方で、自動採番をテキストまたはテキストエリアへ対応付けるなど、公式に許可された異なるデータ型の組み合わせもあります。 また、1つの変換先項目に対応付けられるリード項目は1つだけです。実際に選べる変換先は、[リード項目の対応付け]画面と公式の対応ルールで確認します。 カスタム選択リスト項目は、テキスト、テキストエリア、または制限なし選択リストへ対応付けられます。制限付き選択リストは変換先として使用できません。また、変換元の値が変換先項目の長さを超える場合は切り捨てが発生するため、項目長も確認します。

取引開始済みリードはどうなるか

リードは削除されません。取引開始済みとして保持され、変換後の取引先・取引先責任者・商談との関係が記録されます。 通常のユーザーには取引開始済みリードが表示されない場合がありますが、[取引開始済みリードの参照および編集]権限を持つユーザーは、取引開始済みリードを参照・編集できます。したがって、「取引開始後のリードは必ず読み取り専用になる」という説明は正確ではありません。

キャンペーンメンバーの履歴

リードがキャンペーンメンバーであった場合、取引開始時にそのキャンペーンメンバーは変換後の取引先責任者へ関連付けられます。 キャンペーン履歴を維持したい場合は、元のリードを削除して取引先責任者を別途作成するのではなく、標準のリード取引開始を使用します。

入力の必須化と値の引き継ぎは別の仕組み

要件主に使う設定
リードで値を必ず入力させる項目の必須設定、ページレイアウト、検証ルール
不正な値の保存を止める検証ルール
取引開始時にカスタム値をコピーする引き継ぎ先項目とリード項目の対応付け
取引開始後に追加処理を行うフローなどの自動化

リード項目を必須にしても、変換先への対応付けがなければ値は引き継がれません。反対に、対応付けがあっても、元のリード項目が空欄ならコピーする値はありません。

試験での判別ポイント

  • 「リードのカスタム値を取引先責任者や商談へ引き継ぐ」→ 変換先カスタム項目を作成し、リード項目を対応付ける
  • 「商談を作らずに取引開始する」→ 取引開始画面で商談を作成しない
  • 「キャンペーンメンバー履歴を維持する」→ 標準のリード取引開始
  • 「リードへの入力を強制する」→ 必須設定または検証ルール
  • 「取引開始済みリードを参照・編集する」→ [取引開始済みリードの参照および編集]権限

出典(Salesforce公式)

  • What Happens When I Convert Leads? — 取引開始で取引先・取引先責任者・任意の商談が作成または関連付けられること、キャンペーンメンバーが変換後の取引先責任者へ関連付けられることを裏付けています。
  • Map Custom Lead Fields for Lead Conversion — 標準項目には標準の対応先があり、カスタムリード項目は管理者が取引先・取引先責任者・商談のカスタム項目へ対応付けることを裏付けています。
  • Guidelines for Mapping Custom Lead Fields for Lead Conversion — 対応付け可能なデータ型、一部の異なる型の組み合わせ、1つの変換先項目に対応付けられる変換元が1つであることを裏付けています。
  • Let Users View and Edit Converted Leads — [取引開始済みリードの参照および編集]権限を持つユーザーが、取引開始済みリードを参照・編集できることを裏付けています。