Administrator 練習問題 Q104
Ursa Major Solarの新しい営業担当者には、商談の準備ができている有望なリードがいます。リードの取引開始(コンバージョン)プロセスを使用する場合、どの2つのレコードを作成できますか?2つ選択してください
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2つ選択してください(0/2)
正答:A. 取引先(アカウント) / D. 取引先責任者(コンタクト)
解説
前提知識
リードとは
「将来お客さんになるかもしれない人」の情報を、会社名も個人名もまとめて入れておく箱です。展示会の名刺、問い合わせフォームの送信内容などがここに入ります。 重要なのは、リードは未整理の情報を一枚に押し込んだ状態だということです。会社の話と人の話と案件の話が混ざっています。
取引開始(コンバージョン)とは
「このリードは本物だ」と判断したときに、その1枚の情報を正規のオブジェクトに分解して引っ越す操作です。通常の法人向けリードでは、分解先は次の3つです。
| 分解先 | 中身 | 作成の可否 |
|---|---|---|
| 取引先(アカウント) | 会社の情報 | 必須(新規作成または既存に紐づけ) |
| 取引先責任者(コンタクト) | 人の情報 | 必須(新規作成または既存に紐づけ) |
| 商談(オポチュニティ) | 売上になるかもしれない案件 | 任意(作らない選択もできる) |
Salesforce公式はこのプロセスを「有望なリードを取引先、取引先責任者、商談に変換する」と説明しています。
💡 取引開始で元のリードがどうなるのか、添付ファイルや活動履歴はどこへ行くのかがまだモヤッとする方へ → リードの取引開始(コンバージョン)で何が起きるのかを整理する
設問の状況を分解する
- 営業担当者の手元に、商談に進められる有望なリードがある
- これから取引開始を実行する
- 問われているのは「作成できるレコード」 通常の法人向けリードの取引開始で作成または関連付けできるレコードは、取引先・取引先責任者・商談です。しかしこの設問の選択肢には商談が含まれていません。したがって、選択肢にある取引先と取引先責任者の2つを選びます。 初学者が混乱しやすいのは、「取引先と取引先責任者はどう違うのか」です。取引先は会社、取引先責任者は人です。リードには両方が混ざって入っているので、取引開始時に分けられます。
選択肢の検討
A. 取引先(アカウント) → ⭕ 正解
リードの会社名から作られます。同名の取引先がすでにあれば、新規作成せずに既存の取引先に紐づけることもできます。
B. キャンペーン → ✕
キャンペーンは、セミナーや広告などの施策を管理するオブジェクトです。取引開始で新規作成されることはありません。 ここは逆向きに考えてください。キャンペーンはリードを生み出す側です。なお、リードがキャンペーンメンバーになっている場合、取引開始後もその履歴は取引先責任者に引き継がれます。
C. ケース → ✕
ケースは、既存顧客からの問い合わせやクレームを管理するサポート側のオブジェクトです。販売プロセスの入口であるリードとは局面が違います。 ケースが発生するのは、取引開始して顧客になったあとです。
D. 取引先責任者(コンタクト) → ⭕ 正解
リードの姓名・メール・電話番号から作られます。作成された取引先責任者は、同時に作られた(または紐づけられた)取引先の下にぶら下がります。
管理者としての対処手順
- リードレコードを開き、[取引の開始](Convert)をクリックする。
- 取引先は「新規作成」か「既存に紐づけ」かを選ぶ。重複を防ぐため、先に検索する。
- 商談を作らない場合は[商談を作成しない]にチェックを入れる。
- 変換後のレコード所有者と、リード状態(変換済みのステータス)を確認して[取引を開始]。
- 事前準備として、[設定]→[オブジェクトマネージャ]→[リード]→[項目とリレーション]→[リード項目の割り当て]で、カスタム項目の引き継ぎ先を定義しておく。ここを設定していないと、カスタム項目の値は引き継がれません。
あわせて覚えておきたいポイント
- 取引開始は元に戻せません。元のリードは変換済みとなり、通常のリストビューには出てこなくなります。
- 引き継ぎ先は関連情報の種類ごとに異なります。ファイルは変換後の取引先・取引先責任者・商談に関連付けられますが、キャンペーンメンバーは取引先責任者へ移り、カスタムオブジェクトの関連レコードは自動では引き継がれません。
- 商談を作らない運用も可能です。公式は[リード設定]で「商談を作成しない」を既定にできると案内しています。
- 取引先責任者とリードの違いは「会社にぶら下がっているかどうか」です。取引先責任者は必ず取引先の下にいます。
出典(Salesforce公式)
- Considerations for Converting Leads — リードの取引開始で取引先・取引先責任者・商談に変換されること、およびファイル、キャンペーンメンバー、活動、カスタム関連レコードごとに引き継ぎ先が異なること
- Convert Leads without Opportunities Created as the Default — [リード設定]で「商談を作成しない」を選択できる(商談が任意であることの根拠)
- Convert a Lead into a current Contact or Opportunity — 取引開始時に既存の取引先・取引先責任者に紐づけられることの根拠
- Create and Convert Leads(Trailhead) — リードから商談へとつなぐ販売プロセスの全体像