Administrator 練習問題 Q126
Cloud Kicksの幹部は、ダッシュボードに不正確なデータが表示されていると報告しています。管理者は、ユーザーがソースレポートを変更していることを発見しました。ソースレポートの整合性を維持するために、管理者が実行する必要がある2つのアクションはどれですか。2つの答えを選択してください
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2つ選択してください(0/2)
正答:A. ビューアアクセス権を持つ新しいレポートフォルダを作成します。 / C. ダッシュボードのソースレポートを表示専用フォルダーに移動します。
解説
前提知識
- レポートフォルダーのアクセス権(Folder Access): 拡張フォルダー共有では、フォルダーをユーザー、グループ、ロールなどへ[表示]、[編集]、[管理]のレベルで共有できる。通常、[表示]は閲覧中心、[編集]はフォルダー内コンテンツの編集、[管理]は共有設定の管理までを想定する。ただし、ユーザー権限がフォルダーアクセスを上回る場合がある。
- ダッシュボードとソースレポートの関係: ダッシュボードのコンポーネントは、裏側にある「ソースレポート」の集計結果を表示している。ソースレポートの抽出条件などが変更されると、ダッシュボードの表示内容も連動して変わってしまう。
- プライベートフォルダー(Private Folder): 特定の1ユーザーだけが見られる個人用フォルダ。ダッシュボードを個人フォルダに移動すると、経営陣を含む他の関係者が見られなくなってしまう。
- 動的ダッシュボード(Dynamic Dashboard): ダッシュボードを見る人ごとに、その人の権限範囲のデータだけを表示する仕組み。データの見え方(誰の視点で見えるか)を制御する機能であり、ソースレポート自体を誰が編集できるかとは無関係。
設問の状況を分解する
- 問題の原因は「誰でもソースレポートを編集できてしまうため、ダッシュボードの内容が意図せず変わってしまう」こと。
- 選択肢の範囲では、①ソースレポート用のフォルダーを作成して一般ユーザーへビューアアクセスを付与し、②ソースレポートをそのフォルダーへ移動する、という2ステップが最も適切である。
- 実務ではさらに、[自分のレポートを編集]、[公開フォルダー内のレポートを管理]などの権限を必要最小限にし、ソースレポートを管理対象ユーザーが所有・作成することを確認する。
選択肢の検討
- A. ビューアアクセス権を持つ新しいレポートフォルダーを作成 ⭕:一般ユーザーには表示アクセスだけを与え、編集・管理アクセスを限定するためのフォルダーを用意する第一歩である。フォルダーアクセスだけでなく、ユーザー権限による例外も確認する。
- B. ダッシュボードをユーザーのプライベートフォルダーに移動 ✕:ダッシュボード自体を個人フォルダに移すと、幹部を含む関係者が閲覧できなくなり本末転倒。しかも、この操作はソースレポートの編集問題を全く解決しない。
- C. ダッシュボードのソースレポートを表示専用フォルダーに移動 ⭕:手順Aで用意したフォルダーへソースレポートを移すことで、一般ユーザーの編集経路を制限し、ダッシュボードの参照元を管理対象にまとめられる。ただし、管理権限や作成者自身の編集権限まで自動的に失われるわけではない。
- D. ダッシュボードを動的ダッシュボードに変更 ✕:動的ダッシュボードは「閲覧者ごとに見えるデータ範囲を変える」機能であり、ソースレポートが編集されてしまう問題そのものへの対策にはならない。
管理者としての対処手順
- レポート&ダッシュボードのフォルダ一覧から、新しいフォルダを作成する。
- そのフォルダーを一般の閲覧者には[表示]で共有し、[編集]または[管理]は必要な管理担当者だけに限定する。
- ダッシュボードのソースレポートを、その管理対象フォルダーへ移動する。
- 閲覧者に[自分のレポートを編集]、[公開フォルダー内のレポートを管理]などの権限が付与されていないか確認する。ソースレポートの作成者にも注意する。
- ダッシュボードの実行ユーザーがソースレポートを参照でき、コンポーネントが正常に更新されることを確認する。
あわせて覚えておきたいポイント
- 「フォルダーを作る」だけでは保護にならない。共有レベルを設定し、対象のソースレポートを実際に移動する必要がある。
- 拡張フォルダー共有では、フォルダーアクセスとレポート・ダッシュボード関連のユーザー権限を組み合わせて最終的な操作可否が決まる。[表示]だけを与えたつもりでも、ユーザーが自分で作成したレポートや強い管理権限を持つ場合は編集できることがある。
- ダッシュボードそのものの公開範囲を変えることと、ソースレポートの編集可否を制限することは、別の課題である点を混同しないようにする。
出典(Salesforce公式)
- Access Levels for Report and Dashboard Folders — レポート・ダッシュボードフォルダーを表示、編集、管理のアクセスレベルで共有できること、およびフォルダーアクセスだけではコンテンツに対する最終的な操作権限が決まらないことを裏付ける。
- Enhanced Folder Sharing for Reports and Dashboards — 拡張フォルダー共有のアクセスレベルと、[自分のレポートを編集]や[公開フォルダー内のレポートを管理]などのユーザー権限がフォルダーアクセスに影響することを裏付ける。
- User Permissions for Sharing Reports and Dashboards — レポートおよびダッシュボード関連のユーザー権限が、フォルダー共有レベルとは別に編集・管理操作を許可することを裏付ける。
- Choose Where Users Go When Clicking a Dashboard Component — ダッシュボードコンポーネントがソースレポートを参照することを裏付ける。