Administrator 練習問題 Q287
Ursa Major Solarのセールスおよびカスタマーケアでは、取引先レコードのケース関連リストでさまざまな項目を確認する必要があります。セールスユーザーはケースの作成日とステータスを確認したいのに対し、カスタマーケアは所有者、ステータス、取引先責任者を確認したいと考えています。管理者はこれを達成するために何を使用する必要がありますか?
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正答:C. ページレイアウトエディタ
解説
前提知識
関連リストとは
レコード詳細ページの下の方に表示される、そのレコードにぶら下がっている子レコードの一覧である。取引先レコードを開いたときに見える「ケース」「商談」「取引先責任者」などの一覧がこれにあたる。 重要なのは、関連リストにどの列(項目)を表示するかは、ページレイアウトの中で設定するという点である。
ページレイアウトとは
レコードの項目、ボタン、アクション、関連リストなどを定義する設定である。ページレイアウトエディタで作成・編集する。Lightning Experienceでは、ページ上のコンポーネント配置はLightningアプリケーションビルダーが制御するが、標準の関連リストに表示する列はページレイアウトで設定する。 さらに重要なのが、ページレイアウトはプロファイル(とレコードタイプ)ごとに割り当てられるという仕組みである。これによって、同じ取引先レコードでも、見ているユーザーのプロファイルによって違う内容を見せられる。
4つの「レイアウト」の使い分け
初学者がもっとも混乱する部分である。名前が似ているが、役割は全く違う。
| エディタ | 制御する場所 |
|---|---|
| ページレイアウトエディタ | レコード詳細ページの項目配置と、関連リストの表示列 |
| コンパクトレイアウト | レコード上部のハイライトパネルやモバイルの先頭項目 |
| 検索レイアウト | 検索結果、リストビュー、ルックアップダイアログなどの列 |
| ルックアップフィルタ | ルックアップ項目で選べる候補レコードを絞る条件 |
設問の状況を分解する
- 見ているのは取引先レコードの詳細ページである。
- 対象はその中のケース関連リストである。
- セールスは「作成日・ステータス」、カスタマーケアは「所有者・ステータス・取引先責任者」を見たい。
- つまり、部門(プロファイル)ごとに関連リストの列を変えたいという要件である。 解決策は2段構えである。
- セールス用とカスタマーケア用の取引先ページレイアウトをそれぞれ用意し、ケース関連リストの表示列を別々に設定する。
- ページレイアウトの割り当てで、それぞれのプロファイルに対応するレイアウトを割り当てる。 初学者が誤解しがちなのは、「一覧に見える列なのだから検索レイアウトだろう」と考えてしまう点である。検索レイアウトは検索結果やリストビューの列を制御するものであり、レコード詳細ページの関連リストはページレイアウトの管轄である。
選択肢の検討
A. 関連するルックアップフィルタ → ✕
ルックアップ項目で選べる候補を絞り込む機能である。例えば「ケースの取引先責任者には、その取引先に所属する人しか選べない」といった制約をかけるものである。表示する列とは無関係である。
B. コンパクトレイアウトエディタ → ✕
コンパクトレイアウトは、レコードを開いたときの上部に出るハイライトパネルや、Salesforceモバイルアプリの一覧の先頭に出る項目を決める。関連リストの列には影響しない。 これが正解になるのは、「レコードを開いたすぐ上に金額とフェーズを見せたい」のような要件の場合である。
C. ページレイアウトエディタ → ⭕ 正解
関連リストに表示する列は、ページレイアウトエディタの関連リストセクションで、対象の関連リストをダブルクリックして設定する。ページレイアウトはプロファイルごとに割り当てられるため、セールスとカスタマーケアで異なる列を見せられる。今回の要件をそのまま満たす。
D. 検索レイアウトエディタ → ✕
検索結果、リストビュー、ルックアップダイアログ、最近使用したデータなどで表示される列を制御する。同じ「一覧の列」でも、レコード詳細ページ内の関連リストは対象外である。ここを間違えやすいので注意する。 これが正解になるのは、「検索結果に電話番号を表示したい」のような要件の場合である。
管理者としての対処手順
- [設定]>[オブジェクトマネージャー]>[取引先]>[ページレイアウト]を開く。
- セールス用のレイアウト(例:「取引先レイアウト - 営業」)を作成または複製して開く。
- ページレイアウトエディタの関連リストセクションで、[ケース]関連リストをダブルクリックする(またはレンチアイコンをクリックする)。
- 表示する項目に[作成日]と[ステータス]を選び、並び順と並び替え項目を設定して[OK]を押す。
- 保存する。
- 同様にカスタマーケア用のレイアウトを作成し、ケース関連リストに[ケース所有者][ステータス][取引先責任者名]を設定する。
- [ページレイアウトの割り当て]>[割り当ての編集]で、営業プロファイルには営業用、サポートプロファイルにはカスタマーケア用のレイアウトを割り当てて保存する。
あわせて覚えておきたいポイント
- ページレイアウトの割り当ては、プロファイルとレコードタイプの組み合わせで決まる。同じレイアウトを割り当てられているのに見え方が違う場合は、レコードタイプやオブジェクト権限の違いを疑う。
- 関連リストに表示できるのは、そのユーザーが項目レベルセキュリティで参照できる項目だけである。レイアウトに置いても、非表示の項目は見えない。
- Lightningアプリケーションビルダーの標準[関連リスト]または[関連リスト - 1つ]コンポーネントは、割り当てられたページレイアウトの関連リスト設定を基礎として表示する。
- [動的関連リスト - 1つ]コンポーネントでは、Lightningアプリケーションビルダー側で表示項目、並び順、フィルターなどを個別に構成できる。ただし、この設問の選択肢には動的関連リストがなく、部門ごとにページレイアウトを割り当てて関連リスト列を変えるため、正解はページレイアウトエディタである。
出典(Salesforce公式)
- Customize Page Layouts with the Original Page Layout Editor(Salesforce Help) — 関連リストをカスタマイズするには、ページレイアウトの関連リストセクションで対象の関連リストをダブルクリックすると明記されている。
- Users Assigned the Same Page Layout See Different Related Lists(Salesforce Help) — 関連リストの見え方がユーザーによって異なる要因として、ページレイアウトの割り当てや権限の違いを確認することを説明している。
- Customize Record Page Components and Fields(Trailhead) — 関連リストの追加や表示項目の調整はページレイアウトエディタで行うと説明している。
- Create Dynamic Related Lists in Lightning App Builder(Salesforce Help) — Lightningアプリケーションビルダーで関連リストの列を個別に定義できるケースについて説明している。
- Customize Related Lists(Salesforce Help) — 関連リストの表示列、列順、並び替え順序は、親オブジェクトのページレイアウトで対象関連リストを編集して設定することを裏付けている。
- Assign Page Layouts to Profiles or Record Types(Salesforce Help) — ユーザーに表示されるページレイアウトはプロファイルで決まり、レコードタイプを使用する場合はプロファイルとレコードタイプの組み合わせで決まることを裏付けている。