Administrator 練習問題 Q226
ユニバーサルコンテナでは、販売コンソールとサービスコンソールでアカウントを表示するときに、異なるLightningページを表示する必要があります。管理者はこの要件をどのように満たす必要がありますか?
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正答:C. Lightningページをアプリのデフォルトとして割り当てます。
解説
前提知識
Lightningレコードページとは
Lightningレコードページは、Lightningアプリケーションビルダーで作るレコード詳細画面全体の設計図です。タブやコンポーネント(関連リスト、Chatter、パスなど)をどこに置くかを決めます。 ページレイアウトとは層が違います。
| ページレイアウト | Lightningレコードページ | |
|---|---|---|
| 決めるもの | 項目・ボタン・関連リストの中身 | 画面全体の構成とコンポーネント配置 |
| 割り当ての軸 | プロファイル × レコードタイプ | 組織デフォルト、アプリデフォルト、またはアプリ × レコードタイプ × プロファイル |
| アプリごとに変えられるか | 変えられない | 変えられる |
この表の最後の行が、本問のすべてです。
有効化時の割り当て方法
Lightningレコードページの[有効化]では、次の方法を選べます。
- 組織のデフォルト:そのオブジェクトの組織共通の既定ページにする。
- アプリケーションのデフォルト:指定したLightningアプリ内で使う既定ページにする。
- アプリケーション、レコードタイプ、プロファイル:利用コンテキストをさらに細かく指定する。
- フォーム要素:デスクトップまたは電話など、利用端末に応じて割り当てる。 アプリデフォルトは、そのアプリ内では組織デフォルトより優先されます。さらに細分化が必要なら、アプリ・レコードタイプ・プロファイルの組み合わせを使います。本問はアプリだけが出し分け条件なので、アプリデフォルトで十分です。 ここがまだモヤッとする方へ→ Lightningレコードページの割り当てを理解する:組織・アプリケーション・レコードタイプ・プロファイル
設問の状況を分解する
設問の要件は次のとおりです。
- 同じオブジェクト(取引先など)のレコードを扱う
- 販売コンソールとサービスコンソールという2つのアプリケーションがある
- アプリごとに異なるLightningページを見せたい 注目すべきは、出し分けの軸が**「アプリケーション」だけ**である点です。
- レコードの種類は変わらない(同じ取引先)
- 見ている人も、場合によっては同じ人物(コンソールを両方使うユーザーもいる)
- 変わるのは今どのアプリを開いているかだけ 初学者がつまずくのは、画面を変えると言われると反射的に「ページレイアウト」や「レコードタイプ」を選んでしまうことです。しかしページレイアウトの割り当てには「アプリケーション」という軸が存在しません。プロファイルとレコードタイプの2軸だけです。アプリごとの出し分けができるのは、Lightningレコードページだけです。
選択肢の検討
A. ページレイアウトの割り当てを更新します。 → △(惜しいが不正解)
「画面を出し分ける」という発想は正しく、惜しい選択肢です。しかしページレイアウトの割り当ては「プロファイル × レコードタイプ」の2軸しかなく、アプリケーション別に変えることはできません。 同じユーザーが販売コンソールとサービスコンソールを行き来する場合、プロファイルは同じなので、同じレイアウトが表示されます。要件は満たせません。 正解との判別基準は、**「出し分けの軸にアプリケーションがあるか」**です。アプリ単位ならLightningレコードページ一択です。
B. 複数のレコードタイプを定義します。 → ✕
レコードタイプは、レコードの業務上の種類ごとにビジネスプロセス、選択リスト値、ページレイアウトを変える仕組みです。レコードタイプを作っても同じ取引先を複製する必要はありませんが、1件の取引先には一時点で1つのレコードタイプが設定されます。そのため、同じレコードを開くアプリに応じてページを切り替える条件をレコードタイプだけでは表せません。 これが正解になるのは、「法人取引先と別の取引先区分で入力項目や選択リスト値を変えたい」など、レコード自体の種類を分ける設問です。
C. Lightningページをアプリケーションのデフォルトとして割り当てます。 → ⭕ 正解
販売コンソール用とサービスコンソール用にそれぞれLightningレコードページを作り、それぞれのアプリケーションのデフォルトとして有効化します。レコードを増やさず、プロファイルを増やさず、「どのアプリで開いたか」だけで画面を切り替えられます。要件に対して正確な機能です。
D. 別のユーザープロファイルを作成します。 → ✕
プロファイルはユーザー1人に1つしか割り当てられません。つまり、同じユーザーが2つのコンソールを使い分けるという状況を、プロファイルでは表現できません。 さらに、画面を変えたいだけのためにプロファイルを増やすのは、オブジェクト権限や項目レベルセキュリティの管理対象を増やすだけで、セキュリティ上も運用上も悪手です。
管理者としての対処手順
- [設定]→[オブジェクトマネージャ]→ 対象オブジェクト →[Lightningレコードページ]→[新規]。まずは販売コンソール用のページを作る。
- アプリケーションビルダーで、営業に必要なコンポーネント(商談、活動、パスなど)を配置して保存する。
- [有効化]をクリックし、[アプリケーションのデフォルト]タブを選ぶ。[アプリケーションに割り当て]で「セールスコンソール」を選択する。
- 同じ手順でサービスコンソール用のページを作成し、サービスコンソールのデフォルトとして割り当てる。
- [ページの割り当てを表示]で、各アプリに意図したページが割り当てられていることを確認する。
- 実際に両方のアプリで同じ取引先レコードを開き、ページが切り替わることを確認する。組織デフォルトの変更は本問の要件では不要であり、既存の他アプリへの影響を確認せずに変更しない。
💡 Lightningレコードページとページレイアウトは役割が異なります。標準の[レコードの詳細]や[関連リスト]コンポーネントはページレイアウトの設定を利用します。一方、Dynamic Formsで配置した項目セクションや[動的関連リスト-単一]などはLightningレコードページ側で個別に構成できます。どちらが表示内容を決めているかをコンポーネントごとに確認します。
あわせて覚えておきたいポイント
「画面を出し分けたい」系の問題は、何を軸に出し分けるのかで一意に決まります。
| 出し分けの軸 | 使う機能 |
|---|---|
| アプリケーションごと | Lightningレコードページのアプリデフォルト割り当て |
| レコードの種類ごと | レコードタイプ(+ページレイアウト) |
| 利用者のプロファイルごと | プロファイル別ページレイアウト、またはLightningレコードページの組み合わせ割り当て |
| 上の3つの組み合わせ | Lightningレコードページの[アプリケーション、レコードタイプ、プロファイル]割り当て |
| 同じページ内で権限・項目値・端末などの条件ごとにコンポーネントを出し分け | コンポーネントの可視性フィルタ |
最後の行のコンポーネントの可視性フィルタでは、カスタム権限やレコード項目値などの条件に応じてコンポーネントを表示できます。ただし本問はページ全体をアプリごとに切り替える要件なので、アプリデフォルト割り当てが直接対応します。
出典(Salesforce公式)
- Activate Lightning Record or Home Pages(Salesforce Help) — Lightningレコードページを組織デフォルト、特定アプリのデフォルト、アプリ・レコードタイプ・プロファイルの組み合わせ、フォーム要素に割り当てられることを裏付ける。
- Assigning custom Lightning Record Pages to standard Lightning console applications(Salesforce Help) — Lightning Sales ConsoleやLightning Service Consoleでカスタムページを表示するには、対象コンソールのアプリデフォルトとして割り当てることを裏付ける。
- Create and Configure Lightning Experience Record Pages(Trailhead) — レコードページを組織・アプリケーション・レコードタイプ・プロファイル単位で割り当てる方法
- Lightning App Builder Considerations — Lightningレコードページの割り当てに関する考慮事項と優先順位
- Tailor Business Processes to Different Record Types Users — 「レコードタイプにより、異なるビジネスプロセス、選択リスト値、ページレイアウトを異なるユーザーに提供できる」(ページレイアウトの出し分け軸がプロファイルとレコードタイプであることの根拠)