Administrator 練習問題 Q135
Ursa Major Solarのコールセンターマネージャーは、エージェントがケースの発生源、ステータス、担当者別に詳細を確認できるケースダッシュボードを提供したいと考えています。この要望を満たすために、プラットフォーム管理者はダッシュボードに何を追加すべきでしょうか?
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正答:A. ダッシュボードフィルター
解説
前提知識
ダッシュボードとは
レポートの結果をグラフや数値として並べた、一目で状況を把握するための画面です。Lightning Experienceでは、ダッシュボードに置くグラフ・ゲージ・数値・表などの表示部品をウィジェットと呼びます。Salesforce Classicでは同じ部品をコンポーネントと呼びます。各ウィジェットの元データにはソースレポートを使います。
ダッシュボードフィルターとは
ダッシュボードの上部に置かれる切り替えスイッチです。閲覧者が自分で値を選べば、ダッシュボード全体のグラフがその条件で絞り込まれます。 重要なのは、ダッシュボードを作り直さなくても、見る側が切り口を変えられるという点です。以前なら「地域別のダッシュボード」を地域の数だけ作っていたような場面を、1つのダッシュボードとフィルターで済ませられます。
設問の状況を分解する
要件は「閲覧者が、同じデータを異なる切り口で見られるようにする」ことです。ここで見分けるポイントは2つです。
- 設計時に固定するのではなく、見るときに切り替えられること
- ダッシュボードを複数作らないで済むこと 初学者が誤解しがちなのは、「グラフの種類を工夫すれば多角的に見せられる」と考えてしまうことです。グラフの工夫は、作った人が決めた見せ方を豊かにするだけです。見る人が自分で切り口を選ぶには、フィルターが必要です。
選択肢の検討
A. ダッシュボードフィルター → ⭕ 正解
Salesforce公式は、ダッシュボードの絞り込みについて、フィルターを追加すると閲覧者が値を選んで同じダッシュボードを異なる切り口で参照できると説明しています。 具体例でイメージしてください。リードソースをフィルターにしておけば、同じダッシュボードで「ウェブフォーム経由だけの数字」と「展示会経由だけの数字」を切り替えて見られます。作るダッシュボードは1つだけです。
B. ダッシュボードウィジェット → ✕
ウィジェットは、Lightning Experienceのダッシュボードで実際に使われる正しい用語です。グラフ、ゲージ、数値、表などを表示する部品を指します。 ただし、ウィジェットを追加するだけでは、閲覧者がケースを発生源・状況・担当者で切り替えて絞り込めません。必要なのは表示部品の追加ではなく、閲覧者が条件を選べるダッシュボードフィルターです。
C. 組み合わせチャート → △(惜しいが不正解)
組み合わせチャートは、例えば棒グラフと折れ線グラフを重ねて、複数の指標を同時に見せるグラフです。確かに情報量は増えます。 しかしこれは、作成者があらかじめ決めた組み合わせを見せるだけで、閲覧者が自分で切り口を変えることはできません。判別基準は「静的な見せ方の工夫か、動的な絞り込みか」です。
D. バケット列 → △(惜しいが不正解)
バケット列は、レポート内で値をグループにまとめる機能です(例: 金額を「小」「中」「大」に分ける)。カテゴリ分けの道具であって、閲覧時に切り替える仕組みではありません。 これが正解になるのは、問題が「カスタム項目を作らずにレポート内で値を分類したい」と聞いている場合です。
管理者としての対処手順
- 対象のダッシュボードを開き、[編集]をクリックする。
- [+フィルター]をクリックする。
- 絞り込みに使いたい項目(例: リードソース、ステータス、所有者の地域)を選ぶ。
- 表示させたい値をフィルター値として登録し、必要なら表示ラベルを分かりやすい名前にする。
- 保存して、実際に値を切り替えて各ウィジェットが連動するか確認する。 注意点として、ダッシュボードフィルターはソースレポートの項目または同じ基礎オブジェクトの同等項目へ適用されます。連動しないウィジェットがある場合は、そのソースレポートがフィルター対象項目に対応しているかを確認してください。
あわせて覚えておきたいポイント
「見る人に合わせてダッシュボードの見え方を変える」方法は、フィルター以外にもあります。混同しやすいので区別しておきましょう。
| 仕組み | 何が変わるか |
|---|---|
| ダッシュボードフィルター | 閲覧者が自分で条件を切り替えて、共通のデータを絞り込む |
| 動的ダッシュボード | 見ているユーザー自身の権限でデータが表示される(自分の数字だけ見える) |
| 実行ユーザーの設定 | 作成者が指定したユーザーの権限でデータが表示される |
フィルターは「どのデータを見せるか」の切り口の話、動的ダッシュボードは「誰の目線で見るか」の話です。
出典(Salesforce公式)
- ダッシュボードの絞り込み — ダッシュボードにフィルターを追加すると、閲覧者が値を切り替えて同じダッシュボードを異なる切り口で参照できることの根拠(本問の決定的根拠)
- ダッシュボードのフィルターの追加 — ダッシュボード編集画面でフィルターを追加する手順の根拠
- Lightning Experienceダッシュボードの作成 — Lightning Experienceでは表示部品をウィジェットと呼び、ソースレポート、フィルター、ウィジェットでダッシュボードを構成する
- ダッシュボードフィルターの適用 — Salesforce Classicではウィジェットをコンポーネントと呼ぶ。ウィジェットとフィルターは別の機能である
- レポートのバケット列 — バケット列がレポート内で値をカテゴリ分けする機能であることの根拠