Administrator 練習問題 Q203
Cloud Kicks は、さまざまなソースを通して、さまざまな製品カテゴリ(靴、アパレル、アクセサリ)のリードを生み出しています。リードには、カスタム選択リスト項目の[製品カテゴリ]と[リードソース(カスタム)]が作成されています。3つのカテゴリすべてで使用するリードソースもあれば、1つのカテゴリに固有のリードソースもあります。マーケティング担当副社長は、ユーザーが選択した製品カテゴリに応じて、適切なリードソースの値だけを表示することを要求しています。管理者は、この要件を満たすために Salesforce をどのように構成する必要がありますか?
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正答:B. [製品カテゴリ]項目と[リードソース(カスタム)]項目の間に項目の連動関係を作成します。
解説
前提知識
項目の連動関係とは
項目の連動関係は、先に選択した項目の値に応じて、次の選択リストに表示する値を絞り込む機能です。先に選ぶ項目を制御項目、候補が絞られる項目を従属項目と呼びます。 本問は、[製品カテゴリ]を制御項目にし、カテゴリに応じて[リードソース(カスタム)]の候補を切り替える構成です。 ここがまだモヤッとする方へ → 連動選択リストとは何か:制御項目で選択肢を絞り込む仕組み
標準選択リストの制約(本問の大前提)
Salesforce公式は、カスタム選択リストは制御項目にも従属項目にもできる一方、標準選択リストは制御項目にはできるが従属項目にはできないと明記しています。 リードの標準項目[リードソース]は標準選択リストなので、そのままでは従属項目にできません。そのため本問では、あらかじめカスタム選択リストの[リードソース(カスタム)]を用意している前提になっています。
リードプロセス(ビジネスプロセス)とは
リードプロセスは、リードの[状況]項目で使用する値を定義し、レコードタイプに割り当てる仕組みです。[リードソース]の候補を別項目の選択値に応じて動的に切り替える機能ではありません。
レコードタイプとの違い
レコードタイプでも選択リストの利用可能な値を分けられます。ただしレコードタイプは、レコード作成時にユーザーが選択するか、プロファイルなどの既定値によって決まります。入力中に別項目の値を選んだことを契機として、レコードタイプが切り替わる仕組みではありません。
設問の状況を分解する
- [製品カテゴリ]には「靴」「アパレル」「アクセサリ」がある。
- リードソースには全カテゴリ共通の値と、特定カテゴリだけで使う値がある。
- ユーザーが製品カテゴリを選んだ後、その値に対応するリードソースだけを表示したい。
- 「入力中に、別の選択リストの値に応じて候補を絞る」のは項目の連動関係だけです。
- 両項目がカスタム選択リストなので、公式の制約(標準選択リストは従属項目不可)にも抵触しない。
選択肢の検討
A. 各カテゴリのページレイアウトを作成し、カテゴリに基づいてリードソース項目をフィルター処理します。 → ✕
ページレイアウトは項目の配置や必須・読み取り専用を決めるもので、同じ選択リストの値を別項目の入力に応じてフィルターする機能はありません。「カテゴリごとに表示する項目自体を変えたい」ならレコードタイプ+ページレイアウトの話になります。
B. [製品カテゴリ]と[リードソース(カスタム)]の間に項目の連動関係を作成します。 → ⭕ 正解
制御項目を[製品カテゴリ]、従属項目を[リードソース(カスタム)]として連動関係を定義し、連動関係マトリックスでカテゴリごとに表示する値を選びます。共通のリードソースは3カテゴリすべてで有効にすれば、共通値と固有値の両方を要件どおりに扱えます。両項目がカスタム選択リストなので、公式の制約も満たします。
C. 3つの製品カテゴリのそれぞれについて、ビジネスプロセスとレコードタイプを作成します。 → ✕
リードプロセスが制御するのは[リードの状況]です。カテゴリごとにリードプロセスを増やしても、[リードソース]を別項目の選択値に応じて動的に絞り込むことはできません。要件に対して過剰な設定でもあります。
D. ビジネスプロセスを 1 つ作成し、製品カテゴリごとにレコードタイプを作成します。 → △(惜しいが不正解)
レコードタイプごとに[リードソース]の利用可能な値を分けることはできるため、「カテゴリごとに値を分ける」という意味では惜しい選択肢です。しかし、レコードタイプはレコード作成時に選択するか、既定値で決まるもので、本問の「ユーザーが製品カテゴリ項目を選択した結果として候補が切り替わる」動作にはなりません。また、レコードタイプは利用可能な選択リスト値やページレイアウトの設計にも影響します。
管理者としての対処手順
- [設定]→[オブジェクトマネージャ]→[リード]を開く。
- [製品カテゴリ]と[リードソース(カスタム)]がカスタム選択リストとして存在し、必要な値が登録されていることを確認する。
- [項目の連動関係]で、制御項目に[製品カテゴリ]、従属項目に[リードソース(カスタム)]を指定する。
- 連動関係マトリックスで、各カテゴリに表示するリードソースを選択する。共通の値は3カテゴリすべてで有効化する。
- 両方の項目をページレイアウトまたは動的フォームに配置し、制御項目を先に置く。
| 構成 | 実現可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 製品カテゴリ(カスタム)→ リードソース(カスタム) | 可能 | カスタム選択リストは従属項目にできる |
| 製品カテゴリ(カスタム)→ 標準リードソース | 不可 | 標準選択リストは従属項目にできない |
| カテゴリ別レコードタイプ | 別設計として可能 | カテゴリに対応するレコードタイプを作成時に選択するか、既定値として設定する必要がある |
あわせて覚えておきたいポイント
- 項目の連動関係とレコードタイプは同時に作用します。レコードタイプで有効な値の中から、さらに制御項目によって従属値が絞られます。
- 新しい選択リスト値を追加したときは、レコードタイプだけでなく連動関係マトリックスも更新します。ここを忘れると「値を作ったのに選べない」という問い合わせになります。
- データインポートウィザードは項目の連動関係を検証しません。取込時にも不正な組み合わせを防ぐなら検証ルールを追加します。
- 問題集で「別の選択リスト値に応じて候補を絞る」という文言があれば、まず項目の連動関係を疑います。そのうえで、従属側の項目がカスタム選択リストかを確認します。
出典(Salesforce公式)
- Dependent Picklist Considerations(Salesforce Help) — 「カスタム選択リストは制御項目または従属項目にできる。標準選択リストは制御項目にはできるが、従属項目にはできない」
- Define a Dependent Picklist(Salesforce Help) — 「制御項目と従属項目を選択し、連動関係マトリックスで制御値ごとに利用可能な従属値を指定する」
- Lead Fields(Salesforce Help) — 「Lead Sourceは管理者が値を設定するリードの標準選択リストである」
- Managing Multiple Business Processes(Salesforce Help) — 「リードプロセスはLead Status項目で使用する値を定義し、レコードタイプへ割り当てる」