Administrator 練習問題 Q09
Cloud Kicksの管理者は、カスタムフィールドを持つ新しいカスタムオブジェクトへのアクセスを複数のユーザーに許可する必要があります。この要件を満たすために管理者が使用する必要がある2つのオプションはどれですか?2つの答えを選択してください
左の□で回答を選択。本文を押すと横線で除外でき、もう一度押すと戻せます。
2つ選択してください(0/2)
正答:B. 権限セットグループをユーザーに割り当てます / C. 権限セットを作成する
解説
前提知識
権限セットとは
権限セットは、特定のオブジェクトやフィールドへのアクセス権限などを、プロファイルとは別に「追加」でユーザーに付与できる仕組みです。1人のユーザーに複数の権限セットを重ねて割り当てることができ、部署や役割ごとに必要な権限だけを柔軟に組み合わせられます。
権限セットグループとは
複数の権限セットを1つにまとめたパッケージのようなものです。似た役割のユーザーに同じ権限の組み合わせを何度も個別に割り当てる代わりに、グループごとまとめて割り当てられるため、管理の手間が減ります。
手動共有・組織全体のデフォルトとの違い
- 手動共有:特定の「1件のレコード」を特定のユーザーと個別に共有する機能です。オブジェクトそのものへのアクセス権を与えるものではなく、あくまでレコード単位の話です。
- 組織全体のデフォルト(OWD):組織全体のレコードアクセスのベースラインを決める設定で、特定の複数ユーザーだけに権限を追加するための機能ではありません。
設問の状況を分解する
- 新しいカスタムオブジェクト(カスタム項目を含む)への「アクセス」を、複数のユーザーに許可したい。
- 「アクセスを許可する」とは、そのオブジェクト自体を扱える権限(オブジェクト権限)と、必要な項目を見られる権限(フィールドレベルセキュリティ)を与えることを意味します。
- これはレコード単位の話(手動共有)でも、組織全体の話(OWD変更)でもなく、「複数の特定ユーザーに、オブジェクト・項目レベルの権限をまとめて付与する」話です。
選択肢の検討
A. 手動共有リストに追加 → ✕
手動共有は個々のレコードへのアクセスを共有する機能であり、新しいオブジェクトを「そもそも扱えるようにする」ためのオブジェクトレベルの権限付与はできません。
B. 権限セットグループをユーザーに割り当てる → ⭕
対象の権限セットを含む権限セットグループを複数ユーザーへ割り当てると、グループ内の権限をまとめて付与できます。グループは事前に作成され、対象権限セットが追加され、ステータスが[更新済み]になっている必要があります。また、ユーザーのライセンスが付与する権限をサポートしている必要があります。
C. 権限セットを作成する → ⭕
新しいカスタムオブジェクトの参照・作成・編集などのオブジェクト権限と、カスタム項目の参照・編集権限を定義するために権限セットを作成します。ただし、権限セットを作成しただけではユーザーに権限は付与されません。ユーザーへ直接割り当てるか、権限セットグループへ追加してグループを割り当てます。
D. 組織全体のデフォルトを編集する → ✕
OWDは「デフォルトでどこまで見えるか」というレコードアクセスのベースラインを決めるものであり、特定の複数ユーザーだけにオブジェクトへのアクセスを許可する機能ではありません。OWDを緩めると、意図しない全ユーザーにまでアクセスが広がってしまうため不適切です。
管理者としての対処手順
- [設定]→[権限セット]で権限セットを作成します。
- [オブジェクト設定]から対象カスタムオブジェクトを開き、必要なオブジェクト権限、タブ設定、レコードタイプ設定、項目権限を構成します。
- [権限セットグループ]を作成または編集し、作成した権限セットをグループへ追加します。
- グループの再計算が完了してステータスが[更新済み]になったことを確認し、[割り当ての管理]から対象ユーザーを割り当てます。
- ユーザーアクセスサマリーまたは対象ユーザーで、オブジェクトと必要な項目へアクセスできることを確認します。レコードの表示範囲はOWDや共有設定も別途確認します。
あわせて覚えておきたいポイント
- オブジェクト権限は、そのオブジェクトのレコードを作成・参照・編集・削除できるかという入口を制御します。
- 項目権限は、オブジェクトへアクセスできるユーザーが各項目を参照・編集できるかを制御します。
- OWD、共有ルール、手動共有はレコード単位のアクセス範囲を制御します。オブジェクト権限や項目権限の代わりにはなりません。
- 権限セットグループは複数の権限セットを職務単位でまとめる仕組みです。単一の権限セットだけを付与する場合は、権限セットをユーザーへ直接割り当てることもできます。
出典(Salesforce公式)
- Enable Object Permissions in Permission Sets — 権限セットでオブジェクト権限、タブ設定、レコードタイプ設定、項目権限を構成できることを裏付けます。
- Set Field Permissions in Permission Sets and Profiles — 項目権限が項目ごとの参照・編集可否を制御することを裏付けます。
- Permission Set Groups — 権限セットグループが複数の権限セットをまとめ、割り当てられたユーザーに結合権限を付与することを裏付けます。
- Assign Permission Set Groups to Users — 更新済みの権限セットグループを複数ユーザーへ割り当てる手順とライセンス条件を裏付けます。
- Object Permissions — オブジェクト権限と共有設定が異なるアクセス層であることを裏付けます。