Administrator 練習問題 Q114
Cloud Kicksのユーザーが画面フローを実行すると、分かりにくいエラーメッセージが表示されます。フローを開始する前にユーザーが取引先へ詳細情報を入力すれば、問題を解決できる可能性があります。管理者はどのように対処する必要がありますか?
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正答:C. フォールトコネクタ(障害パス)を使用し、問題の原因と修正方法を説明するテキストを含む画面を表示します。
解説
前提知識
フォールトコネクタ(障害パス)とは
フローの接続元要素で未処理の障害が発生したときだけ通る副経路です。[レコードを取得][レコードを作成][レコードを更新][レコードを削除]やアクションなど、失敗する可能性がある要素に追加できます。画面フローでは、障害パスの先に[画面]要素を配置し、エンドユーザー向けの原因と対処方法を表示できます。
💡 ここがまだモヤッとする方へ:フローの障害コネクタ(フォールトパス)とは:実行エラーを処理する仕組み で、設定方法や他の対処法との使い分けを整理しています。
原因はフォールト情報で確認する
設問から分かるのは、取引先の情報不足がエラーに関係している可能性があることまでです。必須項目不足、検証ルール、権限不足、参照先データの不備など、正確な原因は問題文だけでは断定できません。管理者はフローのエラーメール、失敗したインタビュー、デバッグ結果、またはグローバル変数 $Flow.FaultMessage で失敗した要素とエラー内容を確認します。
設問の状況を分解する
- フロー実行中にエラーメッセージが出るが、内容が分かりにくい
- 取引先の情報を事前に補えば解消する可能性があるため、ユーザーが自力で修正できるデータエラーと考えられる
- 正確な原因はフォールト情報で特定する必要がある
- 求められているのはデータ品質チェックや権限を無効化することではなく、画面フローで原因と対処法を分かりやすく伝えること
選択肢の検討
A. 検証ルールを削除して、ユーザーが完全なレコードなしで処理できるようにします。 → ✕
問題文は検証ルールが原因だと断定していません。仮に検証ルールが保存を止めている場合でも、先にルールの業務要件とエラー条件を確認すべきであり、分かりにくいフローエラーを解消するためにルールを削除するのは不適切です。データ品質の制御を失う可能性があります。
B. ユーザーがエラーをバイパスできるようにする権限セットを作成します。 → ✕
権限セットはオブジェクト権限、項目権限、システム権限などを追加する仕組みであり、任意のフローエラーを一括してバイパスする機能ではありません。検証ルールがカスタム権限を明示的に参照している特殊な設計なら例外化できますが、その条件は問題文にありません。
C. フォールトコネクタ(障害パス)を使用し、問題の原因と修正方法を説明するテキストを含む画面を表示します。 → ⭕ 正解
Salesforceは、画面を含むフローでは、失敗する可能性がある要素から[画面]要素へフォールトコネクタを引き、標準の未処理エラーより分かりやすいメッセージを表示することを推奨しています。確認したエラー原因に合わせて、「取引先の必須情報を入力してから再実行してください」などの具体的な案内を表示します。必要に応じて $Flow.FaultMessage を管理者向け情報として利用しますが、技術的な文言だけをエンドユーザーへ表示しないようにします。
D. セットアップのエンドユーザーフローエラーボックスのチェックを外します。 → ✕
現行の[プロセスの自動化設定]に[エンドユーザーフローエラー]というチェックボックスはありません。エラー通知先を指定する[プロセスまたはフローのエラーメールの送信先]などの設定はありますが、エンドユーザーへの未処理エラー表示を無効化する設定ではありません。
管理者としての対処手順
- エラーメール、失敗したフローインタビュー、またはFlow Builderのデバッグで、失敗した要素とエラー内容を特定する。
- Flow Builderで、失敗する可能性があるレコード要素やアクションにフォールトコネクタを追加する。
- フォールトコネクタの先に[画面]要素を配置し、ユーザーが修正すべき取引先情報と再実行方法を明記する。
- 必要に応じて
$Flow.FaultMessageをログ、管理者通知、または補助情報として使用する。 - エラー条件をデバッグで再現し、案内画面、データの状態、通常経路への影響を確認してから新しいフローバージョンを有効化する。
あわせて覚えておきたいポイント
「エラーが紛らわしい」という設問を見たら、「エラーを消す(回避する)」のではなく「エラーの伝え方を改善する」方向の選択肢を優先して検討してください。
出典(Salesforce公式)
- Customize the Error Message for Running Flow Users — 画面を含むフローでは、失敗する可能性がある各要素から[画面]要素へフォールトコネクタを引き、標準エラーより分かりやすいメッセージを表示する推奨の根拠
- Handle Flow Errors with Fault Paths(Trailhead) — フォールトパスが接続元要素の未処理障害時だけ実行されること、対象要素、画面フローで
$Flow.FaultMessageを表示・検証する方法の根拠 - Default Flow Error Handling — フォールトパスがない場合に未処理エラーが表示され、管理者へ失敗要素・エラー内容を含むメールが送られることの根拠
- Process Automation Settings — 現行のプロセス自動化設定一覧と、エラー通知先の設定はある一方、[エンドユーザーフローエラー]チェックボックスは存在しないことの根拠