Administrator 練習問題 Q176
Universal Containers は、リセラー パートナーが購入した製品の割引価格を提供したいと考えています。管理者はこの要件をどのように構成する必要がありますか?
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正答:D. リセラー パートナー用に別の PriceBook を作成します。
解説
前提知識
商品(Product)とプライスブック(Price Book)の関係
Salesforceでは、商品レコードに商品名や商品コードなどを保持し、販売価格はプライスブックエントリとして管理します。標準プライスブックには商品の標準価格を設定し、カスタムプライスブックには同じ商品の別のリスト価格を設定できます。このため、同じ商品を通常価格とパートナー向け割引価格の両方で扱えます。
💡 商品とプライスブックの関係は独立記事「商品とプライスブックとは何か:同じ商品に複数の価格を持たせる仕組み」で詳しく解説しています。
商談と商品明細の関係
商談に商品を追加する際は、その商談で使用するプライスブックを選択します。選択したプライスブックに含まれる商品とリスト価格が商品追加時の候補になります。なお、商品をカスタムプライスブックへ追加する前に、その商品へ有効な標準価格を設定しておく必要があります。
設問の状況を分解する
- Universal Containersは、リセラーパートナーが購入する製品に割引価格を提供したい
- 対象は「商品そのものの価格」であり、画面表示や入力項目の違いではない
- 標準機能の範囲内で実現する方法を選ぶ
選択肢の検討
A. Partner_Discount__cフィールドを商談に追加します。 → ✕
カスタムフィールドを追加しても、それは単なる入れ物であり、商品ごとの価格を自動的に切り替える仕組みにはなりません。割引額を手入力・別途計算する必要が生まれ、標準機能としての価格管理から外れてしまいます。
B. 別のリセラーパートナー製品を構築します。 → ✕
同じ商品なのに、価格を変えるためだけに別の商品レコードを複製するのは、商品マスタが二重管理になり、商品情報の変更のたびに両方を更新する必要が生じます。Salesforceが用意している「同じ商品に複数価格を持たせる」仕組み(プライスブック)を使わない誤ったアプローチです。
C. 別の商談レコードタイプを使用します。 → ✕
レコードタイプは画面表示や選択リストの値を切り替える仕組みであり、商品の価格そのものを制御する機能ではありません。パートナー向け商談のレコードタイプを作っても、価格は自動的には変わりません。
D. リセラーパートナー用に別のPriceBookを作成します。 → ⭕ 正解
リセラーパートナー向けのカスタムプライスブックを作成し、同じ商品の割引後価格をカスタムプライスブックエントリとして設定します。パートナー向け商談でそのプライスブックを選択すると、商品追加時にパートナー向けリスト価格が提示されます。商品マスタを複製せず、顧客セグメント別の価格表を標準機能で管理できます。
管理者としての対処手順
- 対象商品を有効化し、標準プライスブックに有効な標準価格が設定されていることを確認する
- [プライスブック]タブから「リセラーパートナー価格表」などのカスタムプライスブックを作成して有効化する
- 対象商品を新しいプライスブックに追加し、リセラーパートナー向けのリスト価格を設定する
- リセラーパートナーとの商談で[プライスブックを選択]からこのカスタムプライスブックを指定する
- 商品を追加し、パートナー向けのリスト価格が表示されることを確認する
- 必要に応じて、ユーザーに「リセラーパートナー案件では専用プライスブックを選ぶ」運用を案内する
あわせて覚えておきたいポイント
- 「同じ商品を条件によって違う価格で売りたい」という要件が出てきたら、まずプライスブックの追加を検討する
- カスタムフィールドやレコードタイプの追加は、「画面の出し分け」や「値の保持」はできても、価格計算そのものを標準機能として自動化することはできない
- プライスブックは顧客セグメントごとの固定リスト価格に適する。数量や契約条件に応じた動的な価格計算が必要な場合は、別の価格設定機能や追加製品を検討する
出典(Salesforce公式)
- Manage Price Books — カスタムプライスブックが市場セグメントなど顧客区分ごとに同一商品へ異なる価格を設定する用途に適することを説明
- Create Custom Price Books — 市場セグメントごとにカスタムプライスブックを作成し、商品と価格を追加する手順を説明
- Considerations for Setting Prices — カスタムプライスブックへ商品を追加する前に、有効な標準価格が必要であることを説明