Administrator 練習問題 Q103
ユニバーサルコンテナーズのプラットフォーム管理者は、退職したユーザーを非アクティブ化しようとしていますが、それができません。管理者がこのユーザーを非アクティブ化できないのはなぜでしょうか?
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正答:B. ユーザーはアクティブなケース割り当てルールの一部です。
解説
前提知識
ユーザーの無効化とは
Salesforceではユーザーを完全に削除せず、無効化します。無効化するとログインできなくなりますが、履歴やレコード上の作成者情報は残ります。
無効化をブロックする設定参照
退職者が重要な設定の割当先として残っていると、Salesforceはユーザーの無効化を止めることがあります。代表例は、ケース割り当てルールやエスカレーションルールの割当先・通知先、デフォルトケース所有者、デフォルトワークフローユーザーなどです。
ケース割り当てルールとは
ケース割り当てルールは、ケースの条件に応じて所有者をユーザーまたはキューへ自動で割り当てる機能です。ルールエントリに退職者が残っていると、無効化後にケースを正しく割り当てられません。そのためSalesforceは無効化操作をブロックします。
設問の状況を分解する
- 管理者は退職者の[有効]チェックを外そうとしている
- 保存できず、ユーザーを無効化できない
- 選択肢のうち、無効化操作そのものをブロックする設定参照を探す
- ケース割り当てルールに対象ユーザーが残っていると、公式に記載された無効化エラーが発生する 本問は「無効化後に不具合が起きるもの」ではなく、無効化を実行できなくするものを問うています。
選択肢の検討
A. ユーザーはダッシュボードの実行ユーザーです。 → △(重要だが不正解)
ダッシュボードの実行ユーザーを無効化すると、そのダッシュボードが期待した結果を返さなくなるため、事前に差し替えるべきです。 ただしSalesforce公式が説明しているのは、無効化後のダッシュボード結果への影響です。実行ユーザーであること自体は、この設問の「無効化できない」直接原因ではありません。 この選択肢が正解になるのは、「退職者を無効化する前に確認すべきダッシュボード設定は何か」と問われた場合です。
B. ユーザーはアクティブなケース割り当てルールの一部です。 → ⭕ 正解
ケース割り当てルールやエスカレーションルールで、対象ユーザーがケースの割当先または通知先として参照されていると、Salesforceはユーザーの無効化をブロックします。公式のエラーメッセージも、ケース割り当て/エスカレーションルールから対象ユーザーを外すよう案内しています。 なお、公式ナレッジではアクティブなルールだけでなく、非アクティブなルール内の参照も確認するよう説明されています。
C. ユーザーは商談チームの一員です。 → ✕
商談チームは、商談に参加する社内ユーザーとそのアクセス権・役割を管理する機能です。チームメンバーであることだけを理由に、通常のユーザー無効化がブロックされるとは公式に示されていません。 ただし、商談分割を使用していて対象ユーザーに分割率が割り当てられている場合は、別途引き継ぎが必要です。本問にはその条件がありません。
D. ユーザーは取引先チームの一員です。 → ✕
取引先チームへの所属も、ケース割り当てルールのような自動割当先の設定ではありません。無効化に伴ってアクセスやチーム構成へ影響は出ますが、選択肢Bのように無効化操作を直接止める理由ではありません。
管理者としての対処手順
- 退職者をすぐログイン不可にする必要がある場合は、先にユーザーを[凍結]する
- [設定]のクイック検索で[ケース割り当てルール]を開く
- すべてのルールとルールエントリを確認し、退職者が[割り当て先]に指定されていないか調べる
- 退職者を後任の有効ユーザーまたはキューへ置き換える
- [エスカレーションルール]も開き、各ルールエントリの割当先・通知先を確認する
- 非アクティブなルールにも退職者への参照がないか確認する
- デフォルトケース所有者、デフォルトワークフローユーザーなど、他の必須設定も後任へ変更する
- [設定]→[ユーザー]→[ユーザー]で対象者を編集し、[有効]のチェックを外して保存する
- ダッシュボードの所有者・実行ユーザーなど、無効化後に影響する設定も別途差し替える
| 参照先 | 主な影響 | 無効化前の対応 |
|---|---|---|
| ケース割り当て/エスカレーションルール | 無効化がブロックされる | 割当先・通知先を有効ユーザーまたはキューへ変更 |
| ダッシュボードの実行ユーザー | 無効化後に結果が期待どおりでなくなる | 有効ユーザーへ差し替え |
| 商談チーム・取引先チーム | チームアクセスや構成に影響する | 必要に応じて後任を追加 |
あわせて覚えておきたいポイント
- 「無効化できない」という設問では、まず自動割当・デフォルトユーザー・承認者などの設定参照を疑います。
- 「無効化はできるが、その後に数字や処理がおかしくなる」という論点と区別してください。ダッシュボードの実行ユーザーは後者です。
- 参照先の調査に時間がかかる場合は、ユーザーを凍結してログインを先に止め、その後に依存関係を解消します。
- ケース割り当て/エスカレーションルールは、非アクティブなルール内の参照も確認します。
出典(Salesforce公式)
- How to Resolve the Salesforce User Deactivation Error Caused by Active Case Assignment or Escalation Rules — ケース割り当てルールまたはエスカレーションルールの割当先・通知先にユーザーが残っていると、ユーザーの無効化がブロックされることの根拠
- Considerations for Deactivating Users — ダッシュボードの所有者・実行ユーザーを無効化すると期待した結果を返さないこと、および取引先・商談チームへの影響の根拠
- Delete Users — Salesforceユーザーは削除ではなく無効化し、履歴とレコードを保持することの根拠