Administrator 練習問題 Q277
Northern Trail Outfitters (NTO) が私のドメインをデプロイしました。最高マーケティング責任者は、すべての Salesforce ユーザーがブランド化されたログイン URL を使用してログインできるようにしたいと考えています。ユーザーのブックマークを更新するには猶予期間が必要です。管理者は、ドメイン設定でポリシーをどのように構成する必要がありますか?
左の○で回答を選択。本文を押すと横線で除外でき、もう一度押すと戻せます。
1つ選択してください(0/1)
正答:C. リダイレクト ポリシーを [警告付きでドメイン内の同じページにリダイレクトする] に設定します。
解説
前提知識
私のドメイン(My Domain)とは
私のドメインは、組織専用のログインURLやページURLを自社ブランドのサブドメインにする機能です。たとえば https://nto.my.salesforce.com のように、会社名を含んだURLでログインできるようになります。ブランド統一だけでなく、シングルサインオン(SSO)や複数組織の使い分けの前提にもなる基本設定です。
リダイレクトとは
以前の私のドメインのホスト名など、リダイレクト対象になっている旧URLへアクセスしたユーザーを、現在の私のドメインURLへ転送する動作です。古いブックマークやリンクを更新するまでの移行手段になります。login.salesforce.com からのログイン可否は、リダイレクト設定ではなくログインポリシーで制御します。
ログインポリシーとリダイレクトポリシーの違い
私のドメインの設定には、性質の異なる2つのポリシーがあります。
| 設定 | 何を制御するか |
|---|---|
| ログインポリシー | 私のドメイン以外のURL(login.salesforce.com など)からのログインを禁止するかどうか |
| リダイレクト設定 | 以前の私のドメインなど、Salesforceがリダイレクト対象としている旧URLを現在のURLへ転送するか、転送前にユーザーへ通知するか |
本問は「旧URLのブックマークを更新するための猶予期間を設けたい」という要件なので、ログイン経路を直ちに禁止するのではなく、リダイレクトとユーザー通知を組み合わせます。
現行UIと選択肢Cの対応
選択肢Cの[警告付きでドメイン内の同じページにリダイレクトする]は、旧UIで使われていた表現です。現行の[私のドメイン]ページでは、[リダイレクト]セクションで次を設定します。
- 以前の私のドメインURLを現在の私のドメインへリダイレクトする設定を有効化する。
- リダイレクト前にユーザーへ通知する設定を有効化する。 この2つを有効にする動作が、選択肢Cの機能的な意味に相当します。ただし、すべての種類の旧URLが恒久的にリダイレクトされるわけではありません。管理者は、ブックマーク、メール、SSO、API連携などの参照先を現在のURLへ更新する必要があります。
設問の状況を分解する
- NTOは私のドメインをデプロイ済み。新しいブランドURLが使える状態。
- CMOの要望は「すべてのユーザーがブランド化されたログインURLでログインすること」。
- ただし条件がある。「ユーザーのブックマークを更新するには猶予期間が必要」。
- つまり、いま古いURLを一律で閉じてはいけない。閉じるとブックマーク経由のユーザーがアクセスできなくなる。
- 求められるのは「アクセスは通す。ただし新URLへ移るよう促す」設定。 初学者が誤解しがちなのは、「ブランドURLを使わせたい」という要望をそのまま「古いURLを禁止する」に翻訳してしまう点です。設問には猶予期間という制約があるため、禁止ではなく段階的な移行が正解になります。
選択肢の検討
A. https://nto.my.salesforce.com からのログインを要求するようにログイン ポリシーを設定します。 → ✕(惜しいが不正解)
私のドメインURLをログイン入口として強制する方向性は、移行完了後の対策として妥当です。しかし、ログインポリシーは login.salesforce.com などからのログイン可否を制御するもので、旧ページURLのブックマークを警告付きで転送する設定ではありません。設問は猶予期間中のブックマーク移行を求めているため、これだけでは要件を満たしません。
B. https://login.salesforce.com からのログインを禁止するログイン ポリシーを設定します。 → ✕
これは現行のログインポリシーで実際に設定できる内容ですが、一般ログインページからのログインを止める設定です。以前の私のドメインURLなどに保存されたブックマークを、通知付きで現在のページへ転送する機能ではありません。猶予期間を実現する直接の設定ではないため不正解です。
C. リダイレクト ポリシーを [警告付きでドメイン内の同じページにリダイレクトする] に設定します。 → ⭕ 正解
選択肢の名称は旧UIの表現ですが、旧URLから現在の私のドメインURLへ転送し、転送前にユーザーへ通知するという要件に一致します。現行UIでは、[リダイレクト]セクションで旧URLのリダイレクトとユーザー通知を有効にする設定に相当します。ユーザーは業務を継続しながら、古いブックマークを更新できます。
D. リダイレクト ポリシーを [リダイレクトしない] に設定します。 → ✕
旧URLの転送を無効にすると、リダイレクト対象だった古いブックマークから目的のページへ移動できません。ユーザーに更新期間を与えるという条件に反します。移行後にリダイレクトを無効化する場合は、対象URLの参照が更新済みであることを確認してから行います。
管理者としての対処手順
- [設定]のクイック検索で[私のドメイン]を開く。
- [リダイレクト]セクションの[編集]を選択する。
- 以前の私のドメインURLを現在の私のドメインURLへリダイレクトする設定を有効にする。
- リダイレクト前にユーザーへ通知する設定を有効にして保存する。これが選択肢Cの現行UI上の対応です。
- 現在のログインURLを周知し、ブラウザーのブックマーク、社内文書、メール、SSO設定、APIや外部連携に保存されたURLを更新する。
- 旧URLへの依存が解消された後、必要に応じてリダイレクトを無効化する。また、
login.salesforce.comからのログインを禁止する場合は、別途[ルーティングおよびポリシー]のログインポリシーを設定し、SSOとAPI接続を事前に検証する。
あわせて覚えておきたいポイント
| 要件 | 現行の設定 |
|---|---|
| 旧ブックマークから現在のページへ移動させる | [リダイレクト]で、対象となる以前の私のドメインURLのリダイレクトを有効化 |
| ユーザーにブックマーク更新を促す | [リダイレクト]で、転送前のユーザー通知を有効化 |
login.salesforce.com からのログインを禁止する | [ルーティングおよびポリシー]で、ログインポリシーを設定 |
- URLリダイレクトは恒久的な互換機能ではありません。Salesforceが特定の旧URLのサポートを終了することがあるため、ブックマークと外部連携の参照先を更新します。
- ブラウザーのリダイレクトを前提にできないAPIや外部連携は、現在の私のドメインURLを直接使用するように更新します。
- ログインポリシーを厳しくする前に、SSOとSOAP APIなどの認証経路を検証します。
出典(Salesforce公式)
- Manage My Domain Redirections — 現行の[私のドメイン]ページでは[リダイレクト]セクションから、以前の私のドメインURLの転送と、転送前のユーザー通知を設定することを裏付けます。
- Set the My Domain Login Policy —
login.salesforce.comからのログイン禁止はリダイレクトではなく、[ルーティングおよびポリシー]のログインポリシーで設定することを裏付けます。 - My Domain FAQ and Troubleshooting — 旧UIでの[警告付きでドメイン内の同じページにリダイレクトする]という選択肢と、その機能的な意味を裏付けます。
- Understand Redirections for Previous My Domain Host Names — リダイレクト対象となる旧ホスト名、通知の動作、旧URLを恒久的に使用せず参照先を更新すべきことを裏付けます。
- Update References to Your Previous Salesforce Domains — 旧URLへのリダイレクトが終了する前に、古いリンクやブックマークの参照を更新させる必要があることを裏付けます。
- Salesforce Enhanced Domains FAQ — 「旧URLへのブックマークを持つユーザーを助けるため、Salesforceがリダイレクトを終了する前にリダイレクト時の通知を有効にする」こと、およびリダイレクト応答を処理できない連携では失敗し得ることを裏付けます。