Administrator 練習問題 Q288
営業チームは、自分たちの商談がどのステージにあるのか、また会社の販売プロセスがそのステージで何を求めているのかを理解するのに苦労しています。営業チームが販売プロセスにおける自分たちの位置と必要事項をすばやく把握できるようにするために、プラットフォーム管理者はどの機能を導入すべきですか?
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正答:B. 商談のパス(Path)
解説
前提知識
パス(Path)とは
レコードの詳細画面の上部に、選択リスト項目(商談なら[フェーズ])の値を矢印のような帯で並べて表示する機能です。担当者は「この商談は今どの段階にいるのか」を一目で把握でき、帯の上の値をクリックしてステージを進められます。 パスが単なる「進捗バー」と違うのは、ステージごとに次の2つを管理者が定義できる点です。
- 重要な項目:そのステージで確認すべき項目を最大5項目まで強調表示する。多くの項目はパネルから編集できるが、表示しただけで入力必須になるわけではない
- 成功へのガイダンス:そのステージで行う作業、社内ルール、ヒントなどをテキストで表示する つまりパスは「今どこにいるか」と「ここで何を求められているか」を同時に見せる機能です。設定は[設定]の[パスの設定]で行います。
販売プロセスとステージとは
商談の進捗は[フェーズ]という選択リスト項目で表現します。ビジネスの種類ごとに利用可能なフェーズを定義する仕組みが「販売プロセス」です。例えば新規営業と既存顧客向けで進め方が違う場合、販売プロセスをレコードタイプに関連付けて管理します。パスの作成時には、対象オブジェクト、レコードタイプ、基準となる選択リストを指定します。公式ガイドラインでは、各オブジェクトについてレコードタイプごとに1つのパスを設定できます。
大規模商談アラートとは
商談の金額と確度がしきい値に達したときに、自動でメール通知を送る機能です。例えば「50万ドル以上の商談の確度が90%に達したら幹部にメールする」という使い方をします。担当者の作業を導く機能ではなく、マネジメント向けの通知機能です。
設問の状況を分解する
- 営業チームは、自分の商談が「今どのステージにいるか」を把握できていない
- さらに、そのステージで「会社が何を求めているか」も分かっていない
- 求められているのは、商談レコードを開いたその場で、位置と必要作業が分かる仕組み 初学者が誘惑されやすいのは、「商談の状況を見えるようにする」と言われるとレポートを選んでしまう点です。レポートは複数レコードを集計して分析する道具であり、目の前の1件に対して「次にこれをやれ」と指示を出す道具ではありません。
選択肢の検討
A. レポートとダッシュボード → ✕
パイプライン全体の状態を把握するには有効ですが、集計結果を見せるだけで、各ステージで必要な作業や入力項目を指示することはできません。「ステージごとの商談件数や金額をマネージャーが監視したい」という要件なら、これが正解になります。
B. 商談のパス(Path) → ⭕ 正解
パスは、商談レコード上でステージの位置を可視化し、同時にそのステージの重要な項目と成功へのガイダンスを表示します。設問の「位置」と「必要事項」の両方を、追加開発なしの標準設定だけで満たせます。
C. 大規模商談アラート → ✕
金額・確度のしきい値を越えたときにメールを送るだけの機能です。全ステージのガイダンスにはなりません。「高額案件が成約直前になったことを経営層に知らせたい」という要件なら、これが正解になります。
D. リストビュー → △(惜しいが不正解)
リストビューは条件に合ったレコードを一覧で見せる機能で、かんばん表示にすればステージ別の並びも見えます。ここまでなら「位置の把握」は部分的に満たせます。しかし、ステージごとの必要事項(ガイダンス)を定義する仕組みはリストビュー側にないので不正解です。なお、かんばんにガイダンスが出るのは、パスを設定した結果としてです。判別基準は「ガイダンスの定義元はどこか」です。
管理者としての対処手順
- [設定]のクイック検索で「パスの設定」と入力し、[パスの設定]を選択する
- 初回のみ[有効化]をクリックする
- [新規パス]をクリックし、パス名と、対象のオブジェクト(商談)・レコードタイプ・選択リスト(フェーズ)を指定する
- ステージを順に選び、各ステージに重要な項目(最大5項目までなどの上限に注意)と成功へのガイダンスを入力する
- パスを有効にして保存し、営業ユーザーで商談レコードを開いて表示を確認する 設定上の注意点を表にします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作成単位 | オブジェクト・レコードタイプ・基準選択リストを指定して作成する。各オブジェクトではレコードタイプごとに1つのパスを設定する |
| かんばんとの連動 | 同じ組み合わせのかんばんビューにも重要な項目とガイダンスが表示される |
| 項目権限 | パスで参照する項目に参照権限がないユーザーはエラーになる |
あわせて覚えておきたいポイント
- ユーザーが「このパスを参照できません」というエラーに遭ったときは、パスが参照している項目の項目レベルセキュリティ(FLS)を疑います。プロファイルまたは権限セットで、対象項目に少なくとも参照権限を与えます。
- パスは商談専用ではなく、ケースやリードなど他のオブジェクトでも使えます。
- 「特定項目を入力しないと次のステージへ進めない」という要件は、パスの重要な項目だけでは強制できない。入力規則などで、フェーズ変更時の条件を検証する。パスは主に「見せて導く」機能である。
出典(Salesforce公式)
- パスの作成 — [パスの設定]で対象オブジェクト、レコードタイプ、選択リストを指定し、各ステップに最大5つの重要な項目と成功へのガイダンスを設定できることを裏付けている。
- パスの作成に関する考慮事項とガイドライン — 各オブジェクトではレコードタイプごとに1つのパスを設定できること、重要な項目と成功へのガイダンスが同じ条件のかんばんビューにも表示されること、ステップごとの必須入力は入力規則で実装できることを裏付けている。
- パスの有効化 — [パスの設定]で機能を有効化してからパスを作成する手順を裏付けている。
- 商談の大規模商談アラートの設定 — 商談が金額と確度のしきい値に達したときにメールを送る通知機能であり、ステージ別の作業ガイダンスではないことを裏付けている。
- Error on Loading Sales Path in Lightning Experience — パスが参照する項目への参照権限がない場合、ユーザーがパスを表示できないことを裏付けている。