Administrator 練習問題 Q227
Ursa Major Solar(UMS)は、Salesforce内で機密性の高い記録について議論できる場を設けたいと考えています。UMSは新規メンバーの追加は可能にしたいものの、非メンバーがフォーラムの情報を閲覧できないようにしたいと考えています。これを実現するために、プラットフォーム管理者は何を構成する必要がありますか?
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正答:B. Chatterプライベートグループ
解説
前提知識
Chatterグループとは
Chatterグループは、特定のテーマやチームごとに、投稿・ファイル・議論をまとめておく場所です。重要なのは、グループには公開範囲の異なる種類があることです。
| 種類 | 参加 | 非メンバーからの見え方 |
|---|---|---|
| 公開(Public) | 誰でも参加できる | 内容を自由に閲覧できる |
| 非公開(Private) | オーナーまたは管理者の承認が必要 | グループ名・写真・説明・メンバーは見えるが、投稿とファイルは見えない |
| 非表示(Unlisted) | 招待制 | 一覧・検索・フィードにそもそも現れない |
この三層構造を覚えていれば、「どこまで隠すのか」を問う問題は確実に解けます。
非公開(プライベート)グループの位置づけ
Trailhead公式は、非公開グループをメンバー限定(members-only)と説明しています。非メンバーはグループの存在と説明文までは見えますが、中の会話やファイルには一切アクセスできません。 参加にはオーナーまたはグループ管理者の承認が必要です。つまり「参加者を限定して機密な議論をする」という目的に、標準機能で真っ先に応えるのがこの種類です。
非表示(Unlisted)グループとの違い
非表示グループはさらに厳しく、リストビュー・フィード・検索結果のどこにも現れません。グループの存在自体を隠せます。ただし次の制約があります。
- 管理者が[Chatter設定]で明示的に有効化しないと使えない
- 参加は招待制で、オーナーとグループ管理者しか招待できない
設問の状況を分解する
- 議論の内容は機密レコード
- 選択されたユーザーのみが参加できる
- 求められているのは「議論の場」であって、レコードへのアクセス権自体ではない 設問は「存在を隠せ」とは言っていません。求めているのは会話の中身をメンバー限定にすることであり、その標準的な答えが非公開(プライベート)グループです。
⚠️ この問題は選択肢Aの日本語訳が「Chatter非公開グループ」となっており、Bの「Chatterプライベートグループ」と区別がつきませんでした。英語原文ではAが Unlisted Group、Bが Private Group と推定されるため、Aを「Chatter 非表示グループ(Unlisted Group)」に修正しています。正解は変えていません。
選択肢の検討
A. Chatter 非表示グループ(Unlisted Group) → △(惜しいが不正解)
機密性だけ見ればもっとも厳しい選択肢です。しかし本問の要件は「選択されたユーザーのみが参加できる議論の場」であり、グループの存在を隠すことまでは求めていません。 さらに、管理者による有効化が必要で、標準では使えない点もマイナスです。これが正解になるのは、「M&Aの検討など、グループが存在すること自体を知られたくない」と明示された場合です。
B. Chatter プライベートグループ(非公開グループ) → ⭕ 正解
メンバー限定で、参加にはオーナーまたは管理者の承認が必要です。非メンバーは中の投稿もファイルも見られません。Chatterが有効な組織では標準機能で用意でき、設問の要件に過不足なく一致します。
C. 公開グループ → ✕
社内の誰もが参加でき、内容を閲覧できます。機密の議論には使えません。
D. プライベートチャッターチャンネル → ✕
Salesforceに「チャッターチャンネル」という機能は存在しません。SlackやTeamsの用語を持ち込んだダミー選択肢です。Chatterで場を作る単位はあくまで「グループ」です。
管理者としての対処手順
- 新規組織では、[設定]→[Chatter設定]でChatterを有効化する。Summer ’26以降に作成された新規組織では、Chatterは初期状態で無効
- Chatterの[グループ]タブで[新規]をクリックする
- グループ名・説明を入力し、アクセスで**[非公開]**を選択する
- 必要なメンバーを招待し、信頼できる担当者をグループ管理者に指定する
- 必要に応じて、外部ユーザーの参加を許可するかを検討する
- 存在自体を隠す必要がある場合のみ、[設定]→[Chatter設定]で非表示グループを有効化する
あわせて覚えておきたいポイント
- Chatterグループはレコードのアクセス権を変えません。非公開グループで機密レコードについて話しても、そのレコード自体の公開範囲はOWDや共有ルールが決めます。両方を設計する必要があります。
- グループにはオーナーとグループ管理者の役割があり、メンバーの承認・削除や投稿の削除ができます。機密グループでは必ず複数の管理者を置いてください。
- 問題文に「存在を知られたくない」「検索に出したくない」とあれば非表示、「参加を限定したい」「中を見せたくない」だけなら非公開です。
出典(Salesforce公式)
- Chatter Groups(Trailhead) — 「非公開グループはメンバー限定で、参加にはオーナーまたは管理者の承認が必要。非メンバーはグループの写真と説明は見られるが、フィードやファイルは見られない」「非表示グループは招待制で、リストビューや検索結果に表示されない」
- Chatter Groups Overview — グループの種類(公開・非公開・非表示)とそれぞれの可視範囲の定義
- Enable Unlisted Groups — 「非表示グループを使用するには、[設定]のChatter設定で有効化する必要がある」
- Chatter Group Roles — オーナーとグループ管理者がメンバーの承認・削除を行えることの根拠
- Collaborate in Chatter Groups — 「Summer ’26以降、新規組織ではChatterがデフォルトで無効。[Chatter設定]で有効化する」