Administrator 練習問題 Q273
Cloud Kicks では、リードソースが選択されている場合にのみ、ユーザーが商談ステージの Closed Won(成立)を選択できるようにしたいと考えています。管理者はこの目標をどのように達成すべきでしょうか?
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正答:B. ステージが Closed Won(成立)に設定されている場合にリードソースを必須にする入力規則を設定します。
解説
前提知識
入力規則(検証ルール)とは
レコードを保存しようとした瞬間に条件をチェックし、条件に当てはまるとエラーを出して保存を止める仕組みです。「この状態では保存させない」というルールを作るなら、これが基本の道具です。
連動選択リストとは
ある項目(制御項目)の値に応じて、別の選択リスト(連動項目)に表示される値を絞る機能です。標準選択リストは制御項目にはできますが、連動項目にはできません。また、連動選択リストは値の候補を絞る機能であり、条件を満たさないレコードの保存を確実に止める用途には入力規則を使います。
リードソースとは
その案件をどこから知ったのか(Web、展示会、紹介など)を記録する選択リスト項目です。マーケティングの投資効果を測るために、成立した商談では必須にしたいことが多い項目です。
設問の状況を分解する
- やりたいこと:リードソースが空のまま Closed Won(成立)にして保存するのを防ぐ
- つまり、保存を条件付きでブロックする仕組みが必要 初学者が誤解しがちなのは、「項目同士の関係を扱うなら連動選択リスト」と考えてしまう点です。連動選択リストは選択肢を絞る機能なので、「別の項目が未入力なら保存を止める」という要件には使えません。
選択肢の検討
A. リードソースを商談ステージ項目への連動選択リストにします。 → △(惜しいが不正解)
[リードソース]は標準選択リストであり、標準選択リストを連動項目として設定することはできません。さらに、仮にカスタム選択リストを使って値を絞っても、空欄のまま保存することを確実に防ぐ要件には入力規則が適しています。
B. ステージが Closed Won(成立)に設定されている場合にリードソースを必須にする入力規則を設定します。 → ⭕ 正解
入力規則なら、「ステージが Closed Won なのにリードソースが空」という状態を検知してエラーを返し、保存を止められます。公式ヘルプにも、商談が Closed Won になるときに特定の項目を必須にする入力規則の例が掲載されています。項目自体を「必須」にしてしまうとすべてのステージで入力を強制することになるので、条件付き必須には入力規則を使います。
C. ページレイアウトで商談ステージ項目を読み取り専用に変更します。 → ✕
読み取り専用にすると、そもそもユーザーがステージを変更できなくなり、営業活動が成り立ちません。要件は「条件を満たせば選べる」であり、「選べない」ではありません。
D. 商談ステージの連動選択リストをリードソース項目に変更します。 → ✕
[商談ステージ]も標準選択リストであるため、[リードソース]に連動する連動項目として設定できません。また、この要件は候補値の絞り込みではなく、リードソースが空の成立商談を保存させないことなので、入力規則で制御します。
管理者としての対処手順
- [設定]→[オブジェクトマネージャ]→[商談]→[入力規則]を開く
- [新規]をクリックし、ルール名(例:Closed Won にはリードソース必須)を入力する
- エラー条件式に
AND(ISPICKVAL(StageName, "Closed Won"), ISBLANK(TEXT(LeadSource)))を入力する - エラーメッセージに「成立にするにはリードソースを選択してください」と入力し、エラーの表示場所をリードソース項目の横に指定する
- [保存]前に[構文をチェック]で式のエラーがないことを確認する
- Sandbox またはテストレコードで、リードソース空のまま Closed Won にできないことを確認する
- 既存データにリードソース空の成立商談がある場合は、ルール有効化前にレポートで洗い出し、修正方針を決めておく
あわせて覚えておきたいポイント
| やりたいこと | 使う機能 |
|---|---|
| ある条件のときだけ入力を必須にしたい | 入力規則 |
| いつでも必ず入力させたい | 項目の必須設定(ページレイアウトまたは項目定義) |
| 選びやすいように選択肢を絞りたい | 連動選択リスト |
| 編集できないようにしたい | ページレイアウトの読み取り専用・項目レベルセキュリティ |
- 入力規則はすでに保存されているレコードには遡及しませんが、そのレコードを次に編集・保存しようとしたときにエラーになる点に注意します。
- 条件付き必須を保存時に強制する場合は入力規則を使用する。ページ上の案内や項目の強調だけでは、APIや一括更新を含むすべての保存経路に同じ条件を適用できない
出典(Salesforce公式)
- Tips for Writing Validation Rules —
AND(ISPICKVAL(StageName, "Closed Won"), ISBLANK(...))の形で、Closed Wonのときだけ別項目を必須にする入力規則を作成できることの根拠 - Dependent Picklist Considerations — 標準選択リストは制御項目にはできるが連動項目にはできないこと、および連動選択リストの保存時制御に関する制約の根拠
- Define a Dependent Picklist — 制御項目の値に応じて連動選択リストに表示する値を指定する設定手順の根拠