Administrator 練習問題 Q258
Universal Containers は月初に新しい求人情報レコードを作成しました。この組織には「レコードが作成または編集されたとき」に開始するプロセス(Process Builder)があり、求人がまだ募集中でステータスが[面接中]以外の場合に、レコード作成から30日後に部門の責任者へChatter投稿を送信するスケジュール済みアクションがトリガーされました。同月10日に応募者の面接が行われ、求人情報のステータスが[面接中]に更新されました。このような状況ではChatter投稿はどうなるのでしょうか?
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正答:A. 保留中の Chatter 投稿はキャンセルされます。
解説
前提知識
Process Builderのスケジュール済みアクション
Process Builderのスケジュール済みアクションは、条件を満たしたレコードについて、指定した将来時刻にアクションを実行する仕組みです。予約された時点で確定するわけではなく、待機中にレコードが条件を満たさなくなるとどうなるかは、プロセスの開始条件で決まります。
| プロセスの開始条件 | 待機中にレコードが条件を満たさなくなった場合 |
|---|---|
| レコードが作成または編集されたとき | レコードの編集時に条件が再評価され、条件を満たさなくなればスケジュール済みアクションはキャンセルされる |
| レコードが作成されたとき | 作成後はそのレコードを再評価しないため、条件を満たさなくなっても元の予定時刻に実行される |
公式ヘルプは「レコードが条件に一致しなくなった場合、Salesforceはそのレコードのスケジュール済みアクションをキャンセルする」と明記しています。本問のプロセスは「レコードが作成または編集されたとき」に開始するため、この再評価が働きます。
設問の状況を分解する
- プロセスの開始条件は「レコードが作成または編集されたとき」=編集のたびに条件が再評価される
- 月初に求人情報レコードが作成され、30日後のChatter投稿が予約される
- 投稿の条件は、求人がまだ募集中で、ステータスが[面接中]ではないこと
- 同月10日にステータスが[面接中]へ更新され、条件を満たさなくなる つまり、実行予定日(30日後)が来る前に、条件を満たさない状態への編集が発生しています。判定に必要な情報は「編集で再評価されるか」と「編集後も条件を満たすか」の2点だけです。
選択肢の検討
A. 保留中の Chatter 投稿はキャンセルされます。 → ⭕ 正解
10日の更新でプロセスが再評価されます。ステータスが[面接中]になったことで「ステータスが[面接中]以外」という条件を満たさなくなるため、Salesforceは待機中のスケジュール済みアクションをキャンセルします。30日後が来ても投稿は行われません。
B. 保留中の Chatter 投稿は当月10日に送信されます。 → ✕
10日はレコードを更新した日にすぎず、設定された実行予定日ではありません。レコードを編集すると待機中のアクションが繰り上げて実行される、という仕様はありません。
C. 保留中の Chatter 投稿は一時停止されます。 → ✕
条件を満たさなくなったスケジュール済みアクションは、後で条件が戻るまで保留されるのではなく、キャンセルされます。「一時停止」という中間状態は用意されていません。
D. 保留中の Chatter 投稿は30日後に送信されます。 → ✕
これは「レコードが作成されたとき」のみ開始するプロセスの挙動です。その場合は作成後に再評価されないため予定どおり実行されますが、本問の開始条件は「作成または編集されたとき」なので当てはまりません。開始条件が変わると正解も変わる点が、この問題の核心です。
管理者として確認すること
- Process Builderで対象プロセスを開き、開始条件が「レコードが作成または編集されたとき」か「レコードが作成されたとき」かを確認する
- 待機中のスケジュール済みアクションは、[設定]の[一時停止中および失敗したフローインタビュー]で確認する
- 不要な待機中アクションを消す場合は、対象の一時停止中インタビューを削除する
- 新しい自動化はFlow Builderで作成し、既存プロセスは移行計画を立てる
あわせて覚えておきたいポイント
- 判定の順番は「①開始条件を見る → ②予定時刻までに条件を外れたかを見る」です。この2手順で答えが決まります。
- Process Builderのサポートと更新は2025年12月31日に終了しました。既存プロセスは実行・編集・有効化・無効化ができますが、新規自動化にはFlow Builderが推奨されています。
- ワークフロールールの時間依存アクションでも、ルールを起動したレコードを編集すると待機中のアクションはキューから削除されます。考え方は共通です。
- 待機中アクションが実行されなかったときは、開始条件、編集後の条件、待機中インタビューが削除されていないかの順に確認します。
出典(Salesforce公式)
- How Does Salesforce Process Scheduled Actions? — 「レコードが条件に一致しなくなった場合、Salesforceはそのレコードのスケジュール済みアクションをキャンセルする」
- Specify When Your Actions Execute with a Schedule — 「レコード変更プロセスでは、その時刻が来た時点でアクショングループの条件がまだ満たされている場合にスケジュール済みアクションが実行される」
- Considerations for Time-Dependent Actions and Time Triggers — ルールを起動したレコードを編集すると、キュー内の待機中アクションが削除されることの根拠
- Monitor Your Processes’ Pending Scheduled Actions — 待機中のスケジュール済みアクションを[一時停止中および失敗したフローインタビュー]で確認する手順の根拠
- Delete Unexecuted Scheduled Actions — 未実行のスケジュール済みアクションを削除する手順の根拠