Administrator 練習問題 Q24
Ursa Major Solarは、ケースの作成後2時間以上エージェントからの応答を待っているケースについて、マネージャーに自動的に通知したいと考えています。この要件を満たすために、管理者はどの機能を使用する必要がありますか?
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正答:B. ケースエスカレーションルール
解説
前提知識
エスカレーションルール
ケースが一定時間未対応のまま放置されたときに、自動で手を打つ仕組みです。 Salesforce公式Trailheadは「エスカレーションルールは、一定時間が経過してもケースが未対応のままの場合に、自動的にケースを再ルーティングし、ユーザーに通知できる」と説明しています。できることは主に2つです。
- キューや別のユーザーへの再割り当て
- 指定したユーザーへの自動メール通知
経過時間(Age Over)
エスカレーションアクションで指定する、エスカレーションまでの経過時間です。時間の起点はルールエントリで、[ケース作成時]、[ケース作成時(最初の変更後は無効)]、[最終更新時刻]から選択します。営業時間を無視するか、ケースまたは指定した営業時間を使うかもルールエントリで設定します。 設問では、作成から2時間応答がないケースを対象にするため、要件に合う起点と未対応状態の条件を設定し、エスカレーションアクションの[Age Over]を2時間にします。
ルールとルールエントリ
エスカレーションルールも、自動応答ルールや割り当てルールと同じ二階建てです。外側のルールは1つしか有効にできず、条件ごとの分岐はルールエントリで表現します。公式も「通常、組織では複数のルールエントリで構成された1つのエスカレーションルールを使う」と述べています。
💡 ここがまだモヤッとする方へ → ケースの自動化ルールは二階建て:「ルール」と「ルールエントリ」の関係
設問の状況を分解する
要件を分解すると、3つの要素になります。
| 要素 | 必要な能力 |
|---|---|
| ケースの作成後2時間以上 | 経過時間で発火できる |
| エージェントからの応答を待っている | 未対応状態を条件や最初の変更有無で判定できる |
| マネージャーに自動的に通知 | メール通知を送れる |
この3つを標準機能だけで同時に満たせるのはエスカレーションルールだけです。「経過時間」と「自動通知」がセットで出てきたらエスカレーションルール、と覚えてください。
選択肢の検討
A. 割り当てルール
△(惜しいが不正解) 割り当てルールは、ケースの作成時や[有効な割り当てルールを使用して割り当て]が選択された更新時などに所有者を決める機能です。一定時間後に実行するエスカレーションアクションは設定できないため、今回の「2時間待っていたら」という条件は表現できません。
B. ケースエスカレーションルール
⭕ 正解 ルールエントリで対象ケースの条件、営業時間、エスカレーション時計の起点を設定し、エスカレーションアクションで[Age Over]を2時間、通知先をマネージャーに設定します。これはケースエスカレーションルールの標準機能で実現できます。
C. オムニチャネルスーパーバイザー
✕ オムニチャネルスーパーバイザーは、スーパーバイザーがリアルタイムでチームの稼働状況を見るための監視画面です。人が見ていなければ何も起きません。設問は「自動的に通知したい」と言っています。
D. 数式項目
✕ 数式項目は値を計算して返す項目であり、それ自体には指定時間後にメール通知を送るアクション機能がありません。経過時間を表示する補助には使えても、この要件を単独では満たせません。
管理者としての対処手順
- [設定]のクイック検索で
エスカレーションルールを開く - [新規]でルールを作成し、[有効]にチェックを入れて保存する
- 作成したルールを開き、[ルールエントリ]の[新規]をクリックする
- 並び替え順と、未対応状態を表す条件(例:ステータス=新規)を設定する
- 営業時間の扱いと、エスカレーション時間の起点を設定して保存する
- 続くエスカレーションアクション画面で、[Age Over]に2時間を指定する
- 通知先のマネージャーとメールテンプレートを指定し、必要に応じて再割り当て先のユーザーまたはキューを設定する
- サンドボックスで条件、営業時間、更新時の停止・再起算の挙動を含めて通知を検証する
あわせて覚えておきたいポイント
- ルールエントリでは、営業時間を無視する、ケースに設定された営業時間を使う、指定した営業時間を使う、のいずれかを選択できます。営業時間を使用する設定では、エスカレーションアクションはその営業時間内に実行されます。
- 1つのルールエントリには、経過時間を増加させながら最大5件のエスカレーションアクションを設定できます。例えば、2時間後に一次通知、6時間後に再割り当てという段階的な処理が可能です。
- 割り当てルールは所有者を決めるためのルール、エスカレーションルールは条件に一致するケースへ時間経過後の処理を予約するルール、という違いで判別します。
出典(Salesforce公式)
- Create an Escalation Rule(Trailhead) — 一定時間オープンのケースを自動的に再割り当てし、指定ユーザーへ通知できることを裏付ける
- Escalation Rule Entries — ルールエントリで評価順、条件、営業時間、エスカレーション時計の起点を設定することと、起点として作成時、作成時かつ最初の変更後は無効、最終更新時刻を選べることを裏付ける
- Escalation Actions — [Age Over]がエスカレーションまでの時間であること、ケースの再割り当てと現所有者・新所有者・その他の受信者への通知メールを設定できることを裏付ける
- Set Up Escalation Rules — 有効なエスカレーションルールは同時に1つであることと、1エントリに最大5件の段階的なエスカレーションアクションを設定できることを裏付ける