Administrator 練習問題 Q97
プラットフォーム管理者は、新規ユーザーグループに、「最小限のアクセス - Salesforce」プロファイルを元にしたカスタムプロファイルと、既存の権限セットをいくつか割り当てました。しかし、ユーザーがログインしても Lightning の画面が表示されません。管理者は、ユーザーに Lightning Experience へのアクセス権を付与するために、どのような対応をする必要がありますか?
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正答:D. 「Lightning Experience ユーザー」権限を割り当てます。
解説
前提知識
Lightning Experience と Salesforce Classic
Salesforce には画面の見た目が2系統あります。古い方が Salesforce Classic、現在の標準が Lightning Experience です。 重要なのは、組織で Lightning Experience を有効にしても、それだけではユーザーは Lightning 画面に入れないということです。ユーザー側に**「Lightning Experience ユーザー」権限**が必要です。
「最小限のアクセス - Salesforce」プロファイル
名前のとおり、ほとんど何の権限も付与しないプロファイルです。これを土台にして、必要な権限を権限セットで一つずつ足していくのが、現在Salesforceが推奨する安全な設計です。
📌 この設問では、割り当て済みのプロファイルと権限セットに 「Lightning Experience ユーザー」権限が含まれていないことが原因です。Lightning Experience を利用させるには、この権限をプロファイルまたは権限セット経由で付与します。 公式の手順も明確です。「Lightning Experience ユーザー権限を含む権限セットを作成し、その権限セットを対象ユーザーに適用する」と案内されています。 📘 プロファイルと権限セットの関係がまだモヤッとする方へ→ プロファイルと権限セット:Salesforceの権限は「土台」と「追加ブロック」で考える
設問の状況を分解する
- 新規ユーザーに、「最小限のアクセス」ベースのカスタムプロファイルを割り当てた
- 権限セットもいくつか割り当てた
- しかしLightning の画面が出ない ログインはできているのに Lightning に入れない、ということは、認証の問題ではなく、画面を使う権限がないということです。
💡 「土台に最小限のプロファイルを使った」という記述があったら、何か基本的な権限が抜けていると疑うのが正しい読み方です。この問題はページの作り方の話ではありません。
選択肢の検討
A. ユーザーアクセスポリシーの拡張インターフェースを有効にする → ✕
ユーザーアクセスポリシーは、条件に合うユーザーに権限セットなどを自動で割り当てるための運用機能です。割り当て作業を楽にするものであって、**Lightning へのアクセス権を生み出すものではありません。**そもそも付与すべき権限が存在しなければ、自動化しても何も起きません。
B. レイアウトに Lightning コンポーネントを追加する → ✕
コンポーネントは、すでに Lightning 画面に入れているユーザーの画面を飾る部品です。画面にたどり着けない人には、部品を何個置こうが意味がありません。問題の層が違います。
C. Lightning アプリケーションビルダーで組織の既定ページを作成する → ✕
これも B と同じで、「中に入ったときに何が見えるか」の設定です。既定ページをいくら丁寧に作っても、Lightning Experience を使う権限がなければ表示されません。
D. 「Lightning Experience ユーザー」権限を割り当てる → ⭕ 正解
この権限が、Lightning Experience を使えるかどうかそのものを決めています。公式も、この権限を含む権限セットを作成して対象ユーザーに適用するよう案内しています。 既存のプロファイルを作り直す必要はなく、権限セットを1枚追加するだけで解決します。
管理者としての対処手順
- [設定]→[権限セット]→[新規]で「Lightning Experience アクセス」などの名前で作成する
- [システム権限]を開き、[Lightning Experience ユーザー]にチェックを入れて保存する
- [割り当ての管理]から、対象の新規ユーザーを選んで割り当てる
- 対象ユーザーの[ユーザーアクセスの確認]で、権限が付与されたことを検証する
- 必要に応じて、このセットを権限セットグループに含め、今後の入社者に自動で行き渡るようにする
あわせて覚えておきたいポイント
- プロファイルに直接この権限を入れることも可能ですが、権限セットで渡すのが公式の推奨です。プロファイルを増やさずに済みます。
- 同じパターンで、レポート作成や API 有効化なども「最小限のアクセス」プロファイルでは抜けています。「使えない」と言われたら、まず権限の有無を確認します。
- トラブルシューティングには[ユーザーアクセスの確認]が便利です。そのユーザーが最終的に何の権限を持っているかを一覧で見られます。
出典(Salesforce公式)
- Give Users Access to Lightning Experience — 決定的根拠:「Lightning Experience ユーザー権限を含む権限セットを作成し、その権限セットを対象ユーザーに適用する」
- Permission Set Types — 「権限セットは、既存のプロファイルを修正したり、新しいプロファイルを作成したりすることなく、特定のユーザーへ追加の権限を付与する」
- User Profile permission descriptions — プロファイル権限によってユーザーが組織内で何をできるかが決まること
- Get Started with the Lightning App Builder(Trailhead) — アプリケーションビルダーは「画面を組み立てるツール」であり、アクセス権を付与するものではないこと