Administrator 練習問題 Q215
Cloud Kicksのユーザーは、ケースページで自分の役割に役立つ情報を確認したいと考えています。管理者はどのようにしてページをより動的で使いやすくする必要がありますか?
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正答:A. コンポーネントの可視性フィルターをコンポーネントに追加します。
解説
前提知識
コンポーネントの可視性フィルターとは
Lightning App Builderでレコードページを編集する際、標準・カスタム・AppExchangeの各コンポーネントに表示条件を設定する機能です。レコード項目、関連オブジェクトの項目、Userの項目、ユーザー権限、端末などを条件に、条件を満たすときだけコンポーネントを表示できます。動的フォームでは、個々の項目や項目セクションにも表示条件を設定できます。
「動的なページ」を実現する標準的な方法
1つのレコードページを役割の異なる複数のユーザーで共有しながら、それぞれの役割に必要な情報だけを見せたい場合、コンポーネントの可視性フィルターを使うと、ページを複数用意することなく「1つのページの中で表示内容を出し分ける」ことができます。
設問の状況を分解する
- Cloud Kicksのユーザーは、ケースページで「自分の役割に応じて役立つ情報」を見たいと考えている
- 求めているのは「ページをより動的で使いやすくする」方法
- 役割によって見せる情報を変える、という要件に対応する標準機能はコンポーネントの可視性フィルター
選択肢の検討
A. コンポーネントの可視性フィルターをコンポーネントに追加します。 → ⭕ 最も直接的な正解
各コンポーネントにUserの項目、プロファイル、権限、ケース項目などの条件を設定することで、ユーザーの職務や担当状況に応じて表示内容を切り替えられます。ページ自体を複数作らなくても、1つのページで複数のコンポーネントを動的に出し分けられるため、設問の一般的な要件に最も直接対応します。
B. レコード詳細コンポーネントからフィールドを削除します。 → ✕
標準の[レコードの詳細]コンポーネントに表示される項目とセクションはページレイアウトから取得され、Lightning App Builder上で個々の項目を追加・削除・移動できません。ページレイアウト側で項目を削除しても、そのレイアウトが割り当てられた利用者への静的な変更であり、1つのページ内で職務に応じて表示を切り替える方法にはなりません。個々の項目を動的に出し分ける場合は、動的フォームへ移行して項目または項目セクションに表示条件を設定します。
C. ページから余分なコンポーネントを削除します。 → ✕(惜しいが不正解)
無駄なコンポーネントを整理すること自体は有効な場合もありますが、これは全ユーザーに対して一律にページを削るだけの静的な対応であり、「役割ごとに異なる情報を見せる」という動的な要件には応えられません。
D. フィルター付きのタブコンポーネントを追加します。 → △ 現行仕様では部分的に実現可能
現行のLightning App Builderでは、[タブ]コンポーネント内の個々のタブにも表示条件を設定し、Userやレコードの条件に応じて表示・非表示を切り替えられます。したがって、情報をタブ単位で整理する設計なら、この選択肢も要件の一部を満たし得ます。ただし、設問はページ上の情報全般を職務に応じて動的にする方法を問うており、任意のコンポーネントへ直接適用できるAの方が一般的で直接的です。単一正解問題としては、現行仕様ではDにも曖昧さが残ります。
管理者としての対処手順
- Lightning App Builderでケースのレコードページを開く
- 役割ごとに出し分けたいコンポーネントを選択し、可視性の設定(コンポーネントの可視性フィルター)を開く
- Userの項目、プロファイル、ユーザー権限、ケース項目などから、職務を安定して表す条件を選ぶ。Salesforceの[ロール]を直接参照する条件を使う場合、実行ユーザーに[ロールとロール階層の表示]権限が必要であるため、必要に応じてプロファイルや権限を条件にする
- 複数の職務(例: 一次対応チーム/専門チーム)ごとに必要なコンポーネントを整理し、それぞれに適切な表示条件と条件ロジックを設定する
- タブ単位の出し分けが必要な場合は、[タブ]コンポーネント内の対象タブにも表示条件を設定する
- ページを保存し、既存のページ割り当てを確認したうえで、対象の組織・アプリ・レコードタイプ・プロファイルへ適切にアクティブ化する
- 各職務のテストユーザーで表示を確認し、フィルターで参照する項目へのアクセス権も確認する
あわせて覚えておきたいポイント
- 「ユーザーの役割に応じて表示を変えたい」という要件が出たら、複数のページを作るのではなく、まずコンポーネントの可視性フィルターで1つのページの中で出し分けられないかを検討します。
- 表示条件にはUser、ユーザー権限、レコード項目、関連オブジェクト項目、端末などを使用できます。フィルターで参照する項目へのアクセス権がない場合、通常その条件はfalseとして評価されます。
- 現行仕様では個々のタブにも表示条件を設定できます。問題文や選択肢が古い場合、[タブ]を使う選択肢との判別が曖昧になることがあります。
- User.Roleを条件にする場合は、2026年5月公開のSalesforce公式案内により、実行ユーザーの[ロールとロール階層の表示]権限が必要です。不要な権限付与を避ける場合は、プロファイルや権限を条件にする方法を検討します。
出典(Salesforce公式)
- Visibility Rules on Lightning Pages — 標準・カスタム・AppExchangeコンポーネント、動的フォームの項目・項目セクション、個々のタブに表示条件を設定でき、User・ユーザー権限・レコード項目などで動的に表示を制御できることを裏付ける
- Add Visibility Rules for Dynamic Pages — コンポーネント、項目、項目セクションを、プロファイル、権限、レコード項目、端末などに応じて表示・非表示にできることを裏付ける
- Add and Customize Tabs on Lightning Pages Using the Lightning App Builder — [タブ]コンポーネントの個々のタブに表示条件を設定でき、すべてのタブが非表示ならコンポーネント全体も非表示になることを裏付ける
- Standard Lightning Page Components — [レコードの詳細]コンポーネントの項目はページレイアウトから取得され、Lightning App Builderでは個々の項目を追加・削除・移動できないことを裏付ける
- Lightning Component is not visible when role specific criteria is filtered — User.Roleを表示条件に使用する場合、実行ユーザーに[ロールとロール階層の表示]権限が必要であることを裏付ける
- Lightning Page Visibility Rule Considerations and Limitations — 表示条件で参照する項目へのアクセス権がない場合に条件がfalseとして評価されることなど、表示ルールの制約を裏付ける