Administrator 練習問題 Q124
Cloud KicksのCFOは、10万ドルを超える商談が自動的に送信されるようにし、成約前にレコードにサインオフできるようにしたいと考えています。この要件を満たすために、プラットフォーム管理者はどの機能を使用すべきでしょうか?
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正答:D. フロー承認
解説
前提知識
フロー承認とは
フロー承認プロセス(Flow Approval Process)は、レコードを人の承認に回し、承認・却下の判断を業務プロセスに組み込むSalesforceの標準機能です。 本問のように、レコードの作成・更新をきっかけに条件を判定して自動的に承認を開始する場合は、**レコードトリガーフロー承認プロセス(Record-Triggered Flow Approval Process)**を使用します。開始条件、承認ステージ、承認者、承認後・却下後の処理をフローとして構成できます。
📘 ここがまだモヤッとする方へ:承認プロセスとは何か:「上司の承認をもらう」を仕組み化する
Classic承認プロセスとの区別
Salesforceには従来の承認プロセスもあります。通常のフローにある[承認申請]アクションは、従来の承認プロセスへレコードを申請するためのアクションです。フロー承認プロセスそのものを開始するためのアクションではありません。 本問の選択肢Dは、条件を満たす商談から自動開始できるフロー承認プロセスを指すものとして判断します。
「自動送信」と「サインオフ」
- 自動送信:金額条件を満たした商談を、ユーザーがボタンを押さなくても承認へ回す。
- サインオフ:CFOなどの承認者が、承認または却下を記録する。 この2要件を一つの標準機能で扱えるのがフロー承認です。
設問の状況を分解する
- 対象は金額が10万ドルを超える商談である。
- 条件を満たした商談は自動的に承認へ送る必要がある。
- 成約前にCFOが承認・却下を判断する必要がある。
- したがって、レコードの更新条件から自動開始し、人の承認ステップを持つ機能が必要である。 レコードトリガーフロー承認プロセスは、レコードの作成・更新を起点に条件を評価して自動開始できるため、要件に一致します。
選択肢の検討
A. 承認申請ボタン → △(惜しいが不正解)
承認申請ボタンは、ユーザーが手動で申請を開始するための手段です。承認を受けるという目的は満たしますが、ユーザーが押さなければ開始されません。 これが正解になる場面は、営業担当者が必要なタイミングを判断して手動で申請する要件です。本問は「自動的に送信」と明記されているため不正解です。
B. Einstein の次に取るべき最善のアクション(Einstein Next Best Action) → ✕
Einstein Next Best Actionは、ユーザーに推奨する行動を表示する機能です。承認者による承認・却下を必須の業務ステップとして実行する機能ではありません。 これが正解になる場面は、商談の状況に応じて営業担当者へ次の行動を提案したい場合です。
C. Apexトリガー → ✕
Apexトリガーで独自実装することは可能ですが、本問の要件はフロー承認という標準の宣言的機能で実現できます。コード、テスト、保守を追加する必要がないため、管理者が選ぶべき機能ではありません。 これが正解になる場面は、標準の承認機能では表現できない処理が明示されている場合です。
D. フロー承認 → ⭕ 正解
レコードトリガーフロー承認プロセスでは、商談が作成または更新されたときに金額条件を評価し、条件を満たした場合に承認プロセスを自動開始できます。承認ステップにCFOを割り当てれば、成約前のサインオフを業務プロセスに組み込めます。
管理者としての対処手順
- [設定]から[フロー]を開き、[新規フロー]を選択する。
- フロー種別としてレコードトリガーフロー承認プロセスを選択する。
- 対象オブジェクトを[商談]に設定する。
- 開始条件を
金額 > 100000とし、作成時または更新時に評価するよう設定する。 - 承認ステージと承認ステップを追加し、承認者としてCFOまたはCFOを特定できるユーザー項目を指定する。
- 承認時・却下時・取消時に必要なレコード更新や通知を設定する。
- 必要に応じて商談のLightningレコードページに[Orchestration Work Guide]コンポーネントを配置し、承認作業を表示する。
- フロー承認プロセスを有効化し、10万ドル以下、10万ドルちょうど、10万ドル超の商談でテストする。
| 要件 | 設定箇所 |
|---|---|
| 10万ドル超だけを対象にする | レコードトリガーの開始条件 |
| 自動的に承認を開始する | レコードトリガーフロー承認プロセス |
| CFOが判断する | 承認ステップの割り当て |
| 承認結果に応じて処理する | 承認・却下の結果パス |
あわせて覚えておきたいポイント
- 自動開始が必要ならレコードトリガー、ユーザー判断で開始するなら承認申請ボタンです。
- 通常のフローの[承認申請]アクションと、フロー承認プロセスは別機能です。前者は従来の承認プロセスへ申請します。
- 「10万ドルを超える」は
> 100000です。10万ドルちょうどを含める>= 100000とは区別します。
出典(Salesforce公式)
- Choose the Right Flow Approval Process Type — レコードトリガーフロー承認プロセスは、レコードが作成または更新されたときに自動開始する承認に適している。
- Create a Record-Triggered Flow Approval Process from Scratch — 対象オブジェクト、トリガー条件、承認ステージとステップを設定して自動承認プロセスを作成する手順。
- Submit for Approval Action — フローの[承認申請]アクションは従来の承認プロセスにレコードを申請する機能であり、フロー承認プロセスには使用しない。