Administrator 練習問題 Q254
Cloud Kicks には、製品チームのみでフィードバックやアイデアを共有できるスペースを必要とする製品所有者のチームがあります。管理者はチームのコラボレーションを支援するために Salesforce をどのように活用すべきでしょうか?
左の○で回答を選択。本文を押すと横線で除外でき、もう一度押すと戻せます。
1つ選択してください(0/1)
正答:A. Chatter プライベート グループを作成します。
解説
前提知識
Chatterとは
Chatterは、Salesforceの中に組み込まれた社内SNSです。ユーザーは投稿・コメント・ファイル添付でやり取りでき、レコード(取引先や商談など)に紐づいたフィードとしても使えます。メールと違い、やり取りがSalesforce上に残るため、後から参加した人も経緯を追えます。
Chatterグループとは
テーマやチーム単位で会話をまとめる部屋です。公開設定によって、誰が中身を見られるかが変わります。
| グループ種別 | 参加 | 投稿・コメント・ファイルの参照 |
|---|---|---|
| 公開(パブリック) | 誰でも自由に参加できる | 組織の全ユーザーが参照でき、投稿もできる |
| 非公開(プライベート) | 参加申請をオーナーまたはマネージャーが承認するか、権限のあるユーザーが招待する | 原則としてメンバーのみが参照・投稿できる。ただし、[すべてのデータの参照]または[すべてのデータの編集]権限を持つユーザーは組織全体のグループ内容を参照できる |
| リストに記載しない(Unlisted) | 招待のみ。検索・一覧に出ない | メンバーと[リストに記載しないグループの管理]権限を持つユーザーのみが参照・投稿できる。管理者が作成機能を有効化する必要がある |
| ブロードキャスト | 参加は設定に従う | 投稿できるのはオーナーとマネージャーのみ |
設問の状況を分解する
- 製品オーナーのチームがいる
- 求めているのは「フィードバックやアイデアを共有できるスペース」=会話の場
- 条件は「製品チームのみ」=参加者以外に中身を見せない 初学者が誤解しがちなのは、「レコードへの入力機能(クイックアクションや活動履歴)」と「会話の場」を同じものとして扱ってしまう点です。設問が求めているのは特定メンバーに閉じたコラボレーションスペースであり、レコードの記録手段ではありません。
選択肢の検討
A. Chatter プライベート グループを作成します。 → ⭕ 正解
非公開グループでは、原則としてグループメンバーだけが投稿・コメント・ファイルを参照および追加できます。製品チームのメンバーだけを参加させれば、「製品チームのみのスペース」という条件を満たせます。なお、[すべてのデータの参照]または[すべてのデータの編集]権限を持つユーザーは、組織全体の非公開グループの投稿・更新・ファイルを参照できます。
B. クイック アクションを使用して通信を記録します。 → ✕
クイックアクションは、レコード画面から「ToDoの作成」「メール送信」などの操作を素早く行うためのボタンです。1件のやり取りを記録する手段であり、閉じた会話スペースを作る機能ではありません。「担当者に毎回同じ入力作業をさせたい」ケースならこれが正解になります。
C. ドキュメントタスクにアクティビティ履歴を追加します。 → ✕
活動(ToDoや行動)の履歴は、「誰がいつ何をしたか」をレコードに残す記録機能です。記録は残りますが、アクセス制御されたチーム専用の議論の場にはなりません。「顧客との接触履歴を残したい」ケースならこちらです。
D. Chatter パブリック グループを構成します。 → △(惜しいが不正解)
コラボレーションの場としては正しい方向ですが、公開グループは組織の全ユーザーが中身を参照でき、誰でも参加できます。「製品チームのみ」という条件に反します。判別基準は「見せたくない相手がいるかどうか」です。いれば非公開、いなければ公開です。
管理者としての対処手順
- Chatterが有効であることを確認する([設定]→[Chatter設定])
- アプリケーションランチャーから[グループ]を開き、[新規グループ]をクリックする
- グループ名と説明を入力し、アクセス種別で[非公開]を選択して保存する
- [メンバーを追加]で製品オーナーおよび製品チームのメンバーを追加する
- 必要に応じて、グループのマネージャーを指名し、参加申請の承認を任せる
あわせて覚えておきたいポイント
- 非公開グループを後から公開に変更すると、投稿とファイルが全ユーザーに見えるようになり、保留中の参加申請はすべて承認されます。運用開始後の変更は情報漏えいに直結します。
- @メンションは元の投稿のアクセス範囲を拡張しません。非公開グループ内の投稿で公開グループをメンションしても、その投稿を参照できるのは元の非公開グループのメンバーです。投稿やコメントの表示範囲は、元の投稿へのアクセス権で決まります。
- 社外の顧客を招く必要がある場合は、Chatter外部ユーザー(Chatter顧客)を非公開グループに招待する運用になります。招待はオーナーまたはマネージャーが行います。
出典(Salesforce公式)
- Chatter Groups — 公開、非公開、リストに記載しないグループの参加方法と表示範囲、および広範なデータ参照権限を持つユーザーが非公開グループの内容を参照できる例外を裏付ける。
- Work with Chatter Groups(Trailhead) — 非公開グループはメンバー限定で、参加には申請が必要であり、非メンバーはフィードやファイルを参照できないこと。
- Change the Access Level of a Chatter Group — 「非公開グループを公開に変更すると、更新とファイルが全ユーザーに参照可能になり、保留中の参加申請はすべて承認される」
- Visibility of User and Group @Mentions in Chatter — 投稿とコメントの表示範囲は元の投稿へのアクセス権で決まり、非公開グループ内で公開グループをメンションしても非公開グループのメンバーだけが参照できることを裏付ける。