Administrator 練習問題 Q113
管理者はCloudKicksで、新しいクラウドシューズの収益を追跡するための新しいフィールドを作成しました。ユーザーが、新しいフィールドが使用できないことを示すケースを管理者に送信しました。この問題のトラブルシューティングを行うには、管理者はどの2つの手順を実行する必要がありますか?2つの答えを選択してください
左の□で回答を選択。本文を押すと横線で除外でき、もう一度押すと戻せます。
2つ選択してください(0/2)
正答:A. ユーザーのプロファイルのページレイアウトが更新されていることを確認します。 / D. ユーザープロファイルのフィールドのフィールドレベルのセキュリティを確認します
解説
前提知識
新しいフィールドがユーザーに見えなくなる典型パターン
カスタムフィールドを新しく作成しても、既存のユーザーに自動的に見えるようになるとは限りません。フィールドが「見えるかどうか」は、独立した2つの設定が両方満たされて初めて決まる、という性質があります。
フィールドレベルセキュリティ(FLS)とは
FLSは、プロファイルまたは権限セットの単位で「そのフィールドを参照できるか」「編集できるか」を制御する権限です。新規フィールドの作成ウィザードでは、「このプロファイルには参照可能にする」といった設定を選べますが、選び漏れたプロファイルや、後から作られた権限セットには反映されません。FLSで参照不可になっているフィールドは、ページレイアウトにどれだけ大きく配置されていても、そのユーザーには一切表示されません。
ページレイアウトとは
ページレイアウトは、レコード詳細・編集画面に「どの項目をどこに配置するか」を決める設計図です。新しいフィールドを作成しても、既存のページレイアウトに自動で追加されるとは限りません。特に、標準以外のページレイアウトを複製・カスタマイズして使っている組織では、新しいフィールドを手動で追加し忘れるケースが典型的なミスです。
🔎 FLSとページレイアウトの関係をさらに詳しく整理した解説記事も用意しています。項目が見えない原因を切り分ける:FLS・ページレイアウト・動的フォーム
設問の状況を分解する
- 管理者は新しいフィールドを作成した
- ユーザーから「新しいフィールドが使用できない」という報告が来た
- 原因調査(トラブルシューティング)として何を確認すべきか、という設問
- 「使用できない」という表現からは、表示されていないのか編集できないだけなのかが確定しないため、表示・編集の両方に関わる設定を優先して確認するのが定石
選択肢の検討
A. ユーザーのプロファイルのページレイアウトが更新されていることを確認します。 → ⭕ 正解
新しいフィールドが、対象ユーザーのプロファイルとレコードタイプの組み合わせに割り当てられたページレイアウトへ追加されていなければ、標準の[レコードの詳細]には表示されません。まず疑うべき、頻度の高い原因です。
B. 組織のセットアップ監査証跡を実行します。 → ✕
セットアップ監査証跡は、「誰が・いつ・どの設定を変更したか」を確認するための機能です。過去の変更履歴を調べる用途には使えますが、フィールドが表示されない直接の原因を特定する手段ではありません。
C. オブジェクトの組織全体のデフォルトを更新します。 → ✕
組織全体のデフォルト(OWD)は、レコード単位のアクセス(そのレコードを見られるか)を制御する設定であり、フィールド単位の表示可否とは別の階層の話です。OWDを変更しても、特定フィールドが見えない問題は解決しません。
D. ユーザープロファイルのフィールドのフィールドレベルのセキュリティを確認します → ⭕ 正解
FLSで対象プロファイル(または割り当てられている権限セット)に参照・編集の権限が付与されているかを確認します。ここが不許可になっていれば、ページレイアウトの設定に関わらずフィールドは表示されません。
管理者としての対処手順
- [設定]→[オブジェクトマネージャ]→対象オブジェクト→[項目とリレーション]→対象項目を開き、項目レベルセキュリティを確認する
- 該当ユーザーのプロファイル(または割り当てられた権限セット)で、そのフィールドの[参照][編集]にチェックが入っているか確認し、必要なら追加する
- [オブジェクトマネージャ]→[ページレイアウト]で、そのユーザーのプロファイル・レコードタイプに割り当てられているレイアウトを開き、フィールドが配置されているか確認する。なければドラッグ&ドロップで追加する
- 動的フォーム(Dynamic Forms)を使っているオブジェクトの場合は、Lightning App Builderのレコードページ側でフィールドセクションに追加されているかも確認する
あわせて覚えておきたいポイント
- 「フィールドが見えない」系のトラブルシューティング問題では、まずFLSとページレイアウトの2点をセットで疑う、という型を覚えておくと選択肢を素早く絞り込めます。
- OWDやロール階層は「レコードそのものが見えるか」の話であり、「そのレコードの中の特定フィールドが見えるか」とは別のレイヤーです。この2つのレイヤーを混同しないようにします。
出典(Salesforce公式)
- What Determines Field Access? — FLSがアプリ全体の項目参照・編集を制御し、ページレイアウトがレコードタイプごとの画面表示を制御することを裏付ける
- Set Page Layouts and Field-Level Security — ページレイアウトがプロファイルとレコードタイプの組み合わせに割り当てられ、FLSのより厳しい設定が優先されることを裏付ける
- Salesforce Fields are not visible to users on record page — 項目が見えない場合にプロファイルの項目権限を確認し、動的レコードページでは表示条件も確認する手順を裏付ける
- Set Field-Level Security for a Field on All Permission Sets — 権限セットでも項目の参照・編集権限を付与できることを裏付ける
- Dynamic Forms Tips and Considerations — 動的フォームの表示ルールで項目が非表示になる場合がある一方、表示ルールはFLSの代替ではないことを裏付ける