Administrator 練習問題 Q209
プラットフォーム管理者がエージェントに新しいトピックを追加しています。トピックの指示に関するベストプラクティスは何ですか?
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正答:B. エージェントがさまざまな質問パターンを認識できるよう、ユーザーの質問例を幅広く含めます。
解説
前提知識
Agentforceのトピックとは
トピックは、エージェントが担当できる仕事を分類する単位です。現在のSalesforce公式ドキュメントでは、トピックは主に次の要素で構成されます。
- トピック名:仕事の短い名前
- 分類説明:どのようなユーザー発言でこのトピックを選ぶか
- スコープ:このトピックで扱う範囲と扱わない範囲
- 指示:選択後に、どのような順序・判断基準で行動するか
- アクション:実際に情報取得や処理を行う機能
質問例が有効な場所
Salesforce公式は、トピックの分類説明に、ユーザーがその依頼を表現するさまざまな言い方、キーワード、トリガーフレーズを含めることを推奨しています。 例えば、同じログイン問題でも、ユーザーは「ログインできない」「パスワードを忘れた」「アカウントに入れない」など異なる表現を使います。幅広い質問パターンを記述すると、エージェントが適切なトピックを選びやすくなります。
分類説明と指示は役割が違う
分類説明はどのトピックを選ぶかを助けます。指示は、トピックが選ばれた後にどう行動するかを助けます。設問は「トピックの指示」という語を広い意味で使っていますが、選択肢Bは現在の公式用語では分類説明のベストプラクティスに対応します。
設問の状況を分解する
- 管理者は新しいトピックを追加している
- 新しいトピックを、該当するユーザー発言に正しく結び付ける必要がある
- ユーザーは同じ要件をさまざまな表現で質問する
- そのため、代表的な質問例やトリガーフレーズを幅広く記述する 本問では、単に指示を短くすることより、ユーザーの言い方の多様性をカバーしてトピックを正しく識別させることが優先されます。
選択肢の検討
A. エージェントが最大限の柔軟性で推論できるよう、指示を汎用的に記述します。 → ✕
汎用的で境界が曖昧な記述は、他のトピックとの重複を生みます。Salesforce公式は、トピック名・分類説明・スコープを明確かつ区別可能にし、扱う範囲と扱わない範囲を明示するよう推奨しています。 この選択肢が正解になる場面はありません。エージェントには自由度だけを与えるのではなく、判断に必要な境界と条件を与えます。
B. エージェントがさまざまな質問パターンを認識できるよう、ユーザーの質問例を幅広く含めます。 → ⭕ 正解
Salesforce公式は、トピックの分類説明にトリガーフレーズを記述し、ユーザーが助けを求めるさまざまな言い方を包括的にカバーするよう案内しています。これにより、異なる表現でも適切なトピックへ分類しやすくなります。
C. エージェントの遅延を減らすために、指示を可能な限り最小限に抑えます。 → △(惜しいが不正解)
公式は、最初は1〜3個程度の重要な指示から始め、テストしながら追加することを推奨しています。この点だけ見れば方向性は正しいです。 ただし、目的は「可能な限り削ること」ではありません。必要なトリガーフレーズ、判断基準、手順、例外まで削れば精度が落ちます。本問で問われているトピック識別の改善には、Bのほうが直接対応します。
D. 平易な言葉ではなく、ビジネス固有の用語を追加します。 → ✕
公式は、分類説明を自然言語で書き、技術用語を避けるよう推奨しています。指示の中で業界用語が必要な場合は、その意味を明確に定義して一貫して使いますが、平易な言葉の代わりに専門用語を置くこと自体はベストプラクティスではありません。
管理者としての対処手順
- Agentforce Builderで対象エージェントを開き、新しいトピックを作成する
- トピック名を、担当する仕事が分かる短い名称にする
- 分類説明に、このトピックを呼び出す代表的な依頼内容を記述する
- 同じ要件についてユーザーが使いそうな異なる表現・キーワード・質問例を追加する
- スコープに、扱う範囲と扱わない範囲を明記する
- 指示には、アクションの実行順序、判断基準、確認事項を簡潔に記述する
- 実際のユーザー発言を複数パターン用意し、正しいトピックが選ばれるかテストする
- 誤分類された表現を分類説明へ追加し、他トピックとの重複を解消する
| 設定要素 | 主な役割 | 記述例 |
|---|---|---|
| 分類説明 | どの発言でトピックを選ぶか | 異なる質問表現、キーワード、トリガーフレーズ |
| スコープ | 対応範囲の境界を決める | 対応できること、対応してはいけないこと |
| 指示 | 選択後の行動を導く | 順序、判断基準、使用するアクション |
あわせて覚えておきたいポイント
- 質問例を幅広く含めるのは、主にトピックの分類精度を上げるためです。
- 指示は無制限に増やしません。最初は重要な指示に絞り、テスト結果を見て段階的に改善します。
- ビジネス固有の用語を使う必要がある場合は、意味を定義し、すべての指示で同じ表記を使います。
- 現在の公式ドキュメントでは、2026年4月以降、トピックを「サブエージェント」と呼ぶ移行が進んでいますが、機能の考え方は同じです。
出典(Salesforce公式)
- Prompt Fine-Tuning in Agentforce — トピックの分類説明ではトリガーフレーズとユーザーの多様な質問表現を包括的に記述すること、指示では用語定義・順序・判断基準を明確にすることの根拠
- Understanding Agentforce Guardrails and Trust Patterns — トピック、トピック指示、アクションの役割と、指示がエージェントの判断を導くことの根拠
- Agentforce Glossary of Terms — 2026年4月以降、トピックがサブエージェントへ名称移行していることの根拠