Administrator 練習問題 Q115
プラットフォーム管理者は、今後の重要なアップデートを確認しました。管理者は、この重要なアップデートのアクティベーションをどのように進めればよいでしょうか?
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正答:C. 重要な更新をサンドボックスでアクティブ化します。
解説
前提知識
「重要な更新(Critical Update / Release Update)」とは
Salesforce はクラウドサービスなので、年に3回(Spring / Summer / Winter)自動でアップデートされます。その中には、既存の設定やカスタマイズの動作を変えてしまう可能性がある変更が含まれます。これをいきなり強制すると顧客の業務が止まってしまうため、Salesforce は
- しばらくの間は管理者が手動でON/OFFを切り替えられる期間を設ける
- 期限(Complete Steps By / 自動有効化日)を過ぎると強制的に有効化する という仕組みを用意しています。これが「重要な更新」です(現在の名称は「リリース更新 / Release Updates」に統合されています)。 設定の [リリース更新] ページで一覧を確認でき、各更新には「いつまでに対応が必要か」の期限が表示されます。
サンドボックスとは
本番環境(Production)のコピーです。実際の顧客データや業務に影響を与えずに、設定変更や新機能のテストができる練習用の環境と考えてください。Salesforce 管理者の鉄則は
📌 影響範囲が読み切れない変更は、まずサンドボックスで検証してから本番に適用する。 です。この問題はその原則を問うものです。 なおサンドボックスでの検証は、リリース更新に限らず・新機能・大規模な設定変更・データ移行などでも同じです。
設問の状況を分解する
- 管理者は、将来適用されるリリース更新の内容を確認した
- 更新によって既存のフロー、Apex、連携、画面の動作が変わる可能性がある
- 本番業務へ影響を出す前に、更新後の動作を検証する必要がある Salesforce公式は、各リリース更新を開発サンドボックス、または本番組織の非ピーク時間帯で有効化してテストすることを推奨しています。選択肢の中では、本番への影響を避けて検証できるCが最適です。
選択肢の検討
A. 重要な更新がサンドボックス内で自動的にアクティブ化されるようにします → ✕
一見良さそうですが、「自動的に」がダメです。管理者の仕事は「有効にすること」ではなく「有効にした結果、自社のカスタマイズが壊れないかを自分の目で確かめること」です。さらに、サンドボックスだけ自動有効化するという設定項目も存在しません。
B. 重要な更新を本番環境でアクティブ化します → ✕
最終的には本番で有効化されるので、「いずれはそうなる」という意味では間違いではありません。しかし、検証を飛ばしていきなり本番で有効化すると、設定やカスタマイズが壊れた場合に実業務が止まります。問題は「どう進めればよいか(適切な進め方)」を問うているので、最初のステップとしては不適切です。
C. 重要な更新をサンドボックスでアクティブ化します → ⭕ 正解
まずサンドボックスで手動で有効化し、自社のカスタマイズ(フロー、Apex、連携、レポートなど)への影響をテストします。問題がなければ本番で有効化し、問題があれば期限までに修正します。公式上は本番の非ピーク時間帯でテストする選択肢もありますが、本問の選択肢ではサンドボックスが最も安全です。
D. 重要な更新を自動的にアクティブ化できるようにします → ✕
自動有効化に任せると、影響を把握しないままいきなり本番が変わることになり、管理者として最も避けるべき進め方です。そもそも自動有効化はSalesforce側が期限後に行うもので、管理者が「対応として選ぶ」ものではありません。
管理者としての対処手順
- 本番環境の[設定]で
リリース更新(Release Updates)を検索し、内容と期限を確認する - サンドボックスを用意する(本番のコピーを作る・または既存のものを更新する)
- サンドボックスで同じリリース更新を手動で有効化(テスト実行)する
- 影響を受けそうな機能を結合テストする
- 問題があれば修正し、なければ期限前に本番で有効化する
あわせて覚えておきたいポイント
- リリース更新には「テスト実行(Test Run)」ボタンがあり、期限前に有効化・無効化を切り替えて影響を評価できます。サンドボックスでは、このテスト実行期間が本番より早く終了することがあります。
- Salesforce公式は「各更新を、開発サンドボックスまたは本番の非ピーク時間帯で有効化してテストすること」を推奨しています。試験では、本番への影響を避けられるサンドボックスが最適解とされます。
- 同じ発想の問題は繰り返し出ます。「大きな変更をするなら、まず影響を隔離できる環境で検証する」は、Salesforce認定試験全体の重要な判断基準です。
- サンドボックスには Developer / Developer Pro / Partial Copy / Full の4種類があり、コピーされるデータ量と更新間隔が異なります。
出典(Salesforce公式)
- Manage Release Updates — 「Salesforceは、各更新を開発サンドボックスまたは本番の非ピーク時間帯で有効化してテストすることを推奨します」「テスト実行オプションを使えば、期限前に更新を有効化/無効化して組織への影響を評価できます」
- Test and Prepare for Major Releases — 「本番で稼働する前に、サンドボックスを使って自社組織の互換性をテストする」
- Access Sandbox Preview for New Features(Trailhead) — サンドボックスプレビューで本番アップグレード前に検証する