Administrator 練習問題 Q57
Universal Containersには、3つの別個の事業部門があります。各事業部門には、ユーザーに表示する必要のある特定のフィールドがあります。ただし、営業チームが必要とするフィールドは、サービスチームが必要とするフィールドとは異なります。管理者はこの要件をどのように構成する必要がありますか?
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正答:C. それぞれ2ページのレイアウトを持つ3つのレコードタイプを作成します。
解説
前提知識
ページレイアウトとは
ページレイアウトは、レコードの詳細・編集画面にどの項目・ボタン・関連リストを、どの並びで表示するかを決める設定です。項目をページ上で表示するか、参照のみまたは必須にするかも指定できます。ただし、アプリ全体での項目アクセスを制限する場合は項目レベルセキュリティを使用し、より制限的な設定が優先されます。 重要なのは、ページレイアウトの割り当てが**「プロファイル × レコードタイプ」の掛け合わせ**で決まる点です。つまり「誰が見るか(プロファイル)」と「何のレコードか(レコードタイプ)」の2軸で画面を出し分けられます。
レコードタイプとは
レコードタイプは、同じオブジェクトの中に「種類」を作る仕組みです。たとえば同じ取引先オブジェクトの中に「法人」「個人」「パートナー」といった種類を作れます。 レコードタイプを作ると、種類ごとに次を切り替えられます。
- 適用されるページレイアウト(プロファイルとの組み合わせで指定)
- 選択リストで選べる値
- ビジネスプロセス(商談のフェーズなど)
プロファイルとは
プロファイルは、ユーザー1人ずつに必ず1つだけ割り当てる権限の土台です。「営業チーム」「サービスチーム」のように職種で分けて作るのが一般的で、ページレイアウトの割り当てもこのプロファイル単位で行います。 ここがまだモヤッとする方へ→ レコードタイプとは何か:同じオブジェクトに複数の「種類」を作る仕組み
設問の状況を分解する
設問には2つの軸が出てきます。ここを分けて読めるかどうかがすべてです。
- 軸1:事業部門が3つある。事業部門ごとに、表示すべき項目が違う。
- 軸2:営業チームとサービスチームで必要な項目が違う。 2つの軸を掛け合わせると、必要な画面のパターンは 3 × 2 = 6通りです。 では、それぞれの軸を何で表現するのか。ここが分岐点です。
- 事業部門の違い=レコードの種類の違い → レコードタイプで表現する
- 営業/サービスの違い=見る人の違い → プロファイルで表現する そして画面そのものはページレイアウトなので、6通りの画面=6つのページレイアウトが必要です。 まとめると、レコードタイプ3つ、ページレイアウト6つ、そしてその6つを「3レコードタイプ × 2プロファイル」の割り当て表に流し込む、という構成になります。選択肢Cの「3つのレコードタイプ、それぞれ2つのページレイアウト」は、まさにこの構成を指しています。 初学者が誤解しがちなのは、「見る人が違うならレコードタイプも分ける」と考えてしまうことです。営業とサービスが見ているのは同じレコードであって、別の種類のレコードではありません。レコードタイプを人の違いで増やすと、レコードの意味が壊れます。
選択肢の検討
A. それぞれ3ページのレイアウトを持つ2つのレコードタイプを作成します。 → ✕
レコードタイプが2つでは、3つある事業部門を表現できません。数が合っていません。 これが正解になるのは、「事業部門が2つで、見る人が3種類(営業・サービス・経理など)」という設問の場合です。数の対応をそのまま逆にした引っかけです。
B. 6つのページレイアウトで1つのレコードタイプを作成します。 → △(惜しいが不正解)
ページレイアウトが6つという点は正しく、非常に惜しい選択肢です。しかしレコードタイプが1つでは、事業部門の違いを表現する軸がありません。 レコードタイプが1つ(=マスタのみ)の場合、ページレイアウトの割り当てはプロファイル単位でしか行えません。プロファイルは営業とサービスの2種類しかないので、実際に使えるのは2つのレイアウトだけになり、残りの4つは割り当て先がありません。 正解との判別基準は、**「事業部門ごとにレコードを区別する手段があるか」**です。作った6つのレイアウトを正しく出し分けるには、必ずレコードタイプという軸が要ります。
C. それぞれ2ページのレイアウトを持つ3つのレコードタイプを作成します。 → ⭕ 正解
事業部門3つをレコードタイプで、営業/サービスの2つをプロファイルで表現します。ページレイアウトは合計6つで、「3レコードタイプ × 2プロファイル」の各マスに1つずつ割り当てられます。要件を過不足なく満たす最小構成です。
D. それぞれ1ページのレイアウトを持つ6つのレコードタイプを作成します。 → ✕
レコードタイプを6つ作るということは、「営業向け事業部A」「サービス向け事業部A」のように、見る人の違いをレコードの種類として作り込むことを意味します。 1件のレコードに設定できるレコードタイプは1つなので、「営業向け事業部A」と「サービス向け事業部A」という2種類を作っても、閲覧者に応じて自動的にレコードタイプが切り替わるわけではありません。同じレコードを営業とサービスが異なるレイアウトで見る要件は、プロファイルとレコードタイプの組み合わせによるページレイアウト割り当てで実現します。6つのレコードタイプは閲覧者の違いをレコードの種類として表してしまい、要件に合いません。
管理者としての対処手順
- ページレイアウトを6つ作る。[設定]→[オブジェクトマネージャ]→ 対象オブジェクト →[ページレイアウト]→[新規]。命名は「事業部A_営業」「事業部A_サービス」のように、2軸が分かる形にする。
- レコードタイプを3つ作る。同じオブジェクトマネージャの[レコードタイプ]→[新規]。事業部門ごとに1つ作る。
- レコードタイプ作成画面の下部で、プロファイルごとに適用するページレイアウトを選ぶ。営業プロファイルには「事業部A_営業」、サービスプロファイルには「事業部A_サービス」を指定する。
- 各プロファイルに対して、利用可能なレコードタイプを割り当てる。[設定]→[プロファイル]→ 対象プロファイル →[レコードタイプの設定]。
- 割り当てが崩れていないか、[ページレイアウトの割り当て]画面のマトリクスで最終確認する。
あわせて覚えておきたいポイント
この種の設問では、各組み合わせで異なる画面が必要かを確認します。本問のように、3つの事業部門それぞれで営業用とサービス用の画面が異なるなら、必要な画面数=3レコードタイプ × 2プロファイル=6です。すべての組み合わせで内容が異なるとは限らないため、この掛け算を一般則として機械的に適用してはいけません。
| 要件に出てくる違い | 表現する手段 |
|---|---|
| レコードの種類が違う(事業部門、商材、法人/個人) | レコードタイプ |
| 見る人の役割が違う(営業/サービス/経理) | プロファイル |
| 表示する項目の組み合わせが違う | ページレイアウト |
| 開いているアプリケーションが違う | Lightningレコードページのアプリケーション割り当て |
最後の行は特に混同されがちです。ページレイアウトはアプリケーション単位では出し分けられません。「セールスコンソールとサービスコンソールで画面を変えたい」という設問なら、答えはレコードタイプでもページレイアウトでもなく、Lightningレコードページの割り当てになります。
出典(Salesforce公式)
- Tailor Business Processes to Different Record Types Users — 「レコードタイプにより、異なるビジネスプロセス、選択リスト値、ページレイアウトを異なるユーザーに提供できる」(レコードタイプが画面の出し分けの軸になることの根拠)
- Create Record Types(Trailhead) — 「レコードタイプは、ユーザーがアクセスできるビジネスプロセス、ページレイアウト、選択リスト値を決定する」
- Create Page Layouts and Record Types — 「ページレイアウトを作成し、それを異なるレコードタイプに割り当てて、組織が扱う異なる種類のデータを保持する」(レコードタイプごとにレイアウトを割り当てる手順の根拠)
- Create Record Types for Support Cases(Trailhead) — 「レコードタイプはビジネスプロセス、ページレイアウト、選択リスト値を決定する。両方のレコードタイプをすべてのプロファイルで有効にする」(レコードタイプの利用可否がプロファイル単位で決まることの根拠)