Administrator 練習問題 Q169
営業担当者は通常、担当アカウントごとに複数のオープン商談を抱えています。レポートでオープン商談に関連付けられたアカウントの総数を取得するには、プラットフォーム管理者はどのツールを営業担当者に推奨すべきでしょうか?
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正答:C. ユニークカウント
解説
前提知識
レポートの行とは何なのか
ここが本問の出発点です。「取引先と商談」のレポートを作ると、1行=1取引先ではなく、1行=1商談になります。したがって、同じ取引先名が何十行と重複して登場します。 例:
| 行 | 取引先 | 商談 |
|---|---|---|
| 1 | A社 | 新規導入 |
| 2 | A社 | 追加ライセンス |
| 3 | A社 | 保守契約 |
| 4 | B社 | リプレイス |
このとき、行数は4ですが、取引先の総数は2です。レポートが標準で表示する「レコード件数」は前者(4)であり、求めたい値(2)ではありません。
ユニークカウントとは
列に対して設定する集計の一種で、その列に現れる重複を除いた値の種類数を返します。上の例で取引先名の列にユニークカウントを付ければ、答えはそのまま2と表示されます。列の見出しの下矢印から[ユニークカウントを表示]を選ぶだけで使えます。
集計(サマリー)の種類
| 集計 | 意味 |
|---|---|
| 合計 | 値の足し算 |
| 平均 | 値の平均 |
| 最大・最小 | 値の上限・下限 |
| レコード件数 | 行数(重複もそのまま数える) |
| ユニークカウント | 重複を除いた値の種類数 |
設問の状況を分解する
- 営業担当者は、1つの取引先に対して複数のオープン商談を抱えている。
- 知りたいのは、オープン商談に紐づく取引先の総数。 つまりこの問題の本質は、**「行数を数えたいのではなく、重複を除いた取引先の種類数を数えたい」**という一点にあります。初学者がやりがちなのは、取引先名でグループ化して「グループの数を目で数える」という対応です。これでは数値としての答えがレポートに出ないため、ダッシュボードに乗せたり推移を追ったりすることができません。
選択肢の検討
A. バケット列 → ✕
バケット列は、値をカテゴリにまとめる機能です(例:金額を「小口」「中規模」「大口」に分ける)。分類のための道具であって、重複を除いて数える機能ではありません。
B. レポートフィルター → ✕
フィルターは「どの行を含めるか」を決める機能です。「オープンの商談に絞る」という下準備には必要ですが、絞った結果の取引先が何社あるかを数えることはできません。この選択肢は、フィルターと集計の役割の違いを問うています。
C. ユニークカウント → ⭕ 正解
取引先名(または取引先ID)の列にユニークカウントを設定すれば、重複を除いた取引先の件数がそのまま数値として表示されます。商談が何件あっても、取引先は1として数えられます。問題の要件に直接答える唯一の機能です。
D. 行をグループ化する → △(惜しいが不正解)
取引先でグループ化すると、同じ取引先の商談がまとまり、見た目上は取引先ごとに整理されます。だから完全な誤りではありません。しかし、グループの「数」自体はレポートに表示されません。人間が目で数えることになり、行数が多ければ現実的でなく、ダッシュボードの数値グラフにも使えません。判別基準は、**「見やすく並べたいならグループ化、数値として欲しいならユニークカウント」**です。なお、両方を併用するのが実務では最強です。
管理者としての対処手順
- レポートタブで[新規レポート]をクリックし、レポートタイプに「取引先と商談」(または「商談」)を選ぶ。
- フィルターで「商談状態=オープン」とし、対象の担当者や期間を絞る。
- 列に「取引先名」を追加する。
- 「取引先名」列の見出しの下矢印をクリックし、[ユニークカウントを表示]を選択する。
- レポートを保存して実行し、合計行に重複を除いた取引先数が出ていることを確認する。 グループ化を併用すると、グループごとのユニークカウントと、全体のユニークカウントの両方を同時に見られます。
あわせて覚えておきたいポイント
- 1つのレポートに設定できるユニークカウントは最大3列です。
- 空白値はダッシュ(-)として表示され、1つのユニーク値として数えられます。空白を数えたくない場合はフィルターで除外します。
- Lightning のテーブル形式ダッシュボードウィジェットはユニークカウントをサポートしません。レポートで値が正しくても、ダッシュボードの表示形式には制約があります。
- 暗号化項目、複数選択リスト、テキストエリアなど、ユニークカウントに対応しない項目型があります。
- 同じ「数える」でも、レコード件数=行数、ユニークカウント=重複を除いた値の種類数という対比を覚えてください。
- 試験では「一人の担当者が接触した取引先数」「ケースを提起した取引先責任者の人数」など、「子レコードが複数ある前提で、親の種類数を知りたい」という形で出題されます。この形を見たらユニークカウントを第一候補にしてください。
出典(Salesforce公式)
- Count Unique Values in Report Results — 列にユニークカウントを追加すると重複を除いた値の数を表示できる。公式例も、複数の商談に同じ取引先が現れる商談レポートで、取引先名のユニークカウントを使う。1レポート最大3列、空白も1値として数える、Lightningテーブルウィジェットでは非対応などの制限がある。
- Summarize Report Data — 集計の種類(合計・平均・最大・最小・ユニークカウント)と適用方法
- Group Your Report Data — グループ化は行をまとめて小計を出す機能であり、グループ数自体を集計するものではない
- Bucket Your Report Data — バケット列はレコードをカテゴリに分類するための機能