Administrator 練習問題 Q100
Ursa Major SolarはSalesforceモバイルアプリの導入を計画しており、ユーザーに最初に表示したい情報は「重要な商談」レポートです。これを実現するために、プラットフォーム管理者はどのような設定を行うべきでしょうか?
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正答:C. Salesforce モバイルアプリのモバイル ホームを有効にします。
解説
前提知識
Salesforce モバイルアプリのナビゲーション
モバイルアプリの画面構成は、管理者がアプリごとにナビゲーション項目を並べて決めます。公式ヘルプは、ナビゲーションメニューの項目を並べ替えられること、モバイルアプリをカスタマイズできることを説明しています。 また公式ナレッジによれば、モバイル専用アプリではナビゲーションの最初の項目がランディングページになります。「最初に何を見せるか」はナビゲーション設定で決まる、というのが基本原則です。
モバイルホームとは
モバイルホーム(Mobile Home)は、Salesforceモバイルアプリのホーム画面です。公式ヘルプは、モバイルホームを「設定可能な動的カードのセット」と説明し、ユーザーのレポート、最近参照したレコード、お気に入りなどを表示できると明記しています。 モバイルホームは標準ナビゲーション項目です。対象アプリに追加して先頭のタブに設定すると、モバイルアプリを開いたときのランディング画面になります。
⚠️ カードを誰が決めるのかを押さえてください。 従来のモバイルホームは、ユーザーの使い方に応じてカードが表示され、ユーザー自身がアプリ上でカードを並べ替え・追加・削除するしくみです。つまり「管理者が特定のレポートを全ユーザーの先頭カードとして固定する」ことは、従来のモバイルホームではできません。管理者ができるのは、モバイルホームというナビゲーション項目をアプリに用意し、先頭に置くところまでです。 🆕 ただし現在は、カスタマイズ可能なモバイルホームページ(ベータ) が公式に提供されています。[設定]でこれを有効化すると、従来のホーム画面が新しいモバイルホームに置き換わり、モバイルホームビルダーでカードのレイアウトと並び順を管理者が作成し、構成を公開してユーザーに割り当てられます。 試験の解答としては従来仕様(=ホーム画面を用意するのはモバイルホームの有効化)で判断すれば十分です。ベータ機能は正解の根拠にはなりません。
Todayとは
Today(今日)は、モバイル端末のカレンダーとSalesforceを結びつけ、その日の予定・タスク・最近のレコードなどをまとめる機能です。ダッシュボードのカードを表示する場合もありますが、特定のレポートを起動時の画面として表示するための機能ではありません。
設問の状況を分解する
- 対象はSalesforce モバイルアプリ
- ユーザーがアプリを開いて最初に見るものを指定したい
- 見せたいのはレポート 問われているのは「レポートを見られるようにする方法」ではなく、**「起動直後の画面を設計する方法」**です。ここを読み違えると、単にレポートタブを追加する選択肢に引っかかります。
選択肢の検討
A. レポートタブをナビゲーションに追加する → △(惜しいが不正解)
レポートに到達できるようにはなります。しかしこれだけでは、ユーザーはタブを開いて、レポート一覧から目的のレポートを選ぶ必要があります。「特定のレポートを最初に見せる」という要件には届きません。 なお、モバイル専用アプリではナビゲーションの最初の項目がランディングページになるため、レポートタブを先頭に置けば「レポート一覧」が最初に出ます。惜しい選択肢ですが、一覧であって目的のレポートそのものではない点で劣ります。
B. Today を有効にする → ✕
Todayは、端末カレンダーの予定、Salesforceのタスク、最近のレコードなどを使って一日を管理する機能です。特定のレポートを起動時に表示する要件には一致しません。
C. モバイルホームを有効にする → ⭕ 正解
モバイルホームは、ユーザーのレポートなどを動的カードで表示できるモバイル用ホーム画面です。ナビゲーションの先頭に置けば、ユーザーがアプリを開いたときのランディング画面になります。「レポートを含む情報を最初に見せる」という設問の意図に、選択肢の中で最も一致します。 なお、従来のモバイルホームでカードを最終的に並べ替えるのはユーザー自身です。管理者の役割は「レポートが最初に目に入る画面を用意すること」であり、「特定のレポートを強制的に固定すること」ではありません。ここを理解しておくと、A・Dとの差がはっきりします。
D. ダッシュボードタブを追加する → ✕
Aと同じ理由で不十分なうえ、設問が求めているのはダッシュボードではなくレポートです。
管理者としての対処手順
- [設定]のクイック検索で
アプリマネージャを開き、対象のアプリを選ぶ - アプリのナビゲーション項目にモバイルホームを追加し、先頭に並べ替える
- 見せたいレポート(例:「重要な商談」)を作成し、対象ユーザーがアクセスできるフォルダーに保存して共有する
- 実機(iOS/Android)でアプリを開き、意図した画面が最初に表示されるかを必ず確認する
- 思った表示にならない場合は、ナビゲーションの並び順と、対象リリースでのモバイルホームの仕様を公式リリースノートで確認する
あわせて覚えておきたいポイント
- モバイルでの見え方は、ナビゲーション項目とその並び順で決まります。モバイル専用アプリでは最初の項目がランディングページになります。
- レポートをモバイルで見せるときは、列数を絞るのが鉄則です。公式の制限として、Salesforce モバイルアプリがサポートするレポート列は最大25列です。
- レポートが見えないという問い合わせの多くは、機能ではなくレポートフォルダーの共有設定が原因です。
出典(Salesforce公式)
- Enable Mobile Home for iOS and Android — 「モバイルホームは設定可能な動的カードで、ユーザーのレポート、最近のレコード、お気に入りなどを表示できる」(本問の決定的根拠)
- Help Your Users Personalize Their Content With Mobile Home — 「モバイルホームを先頭タブに設定すると、アプリを開くたびにランディング画面になる」
- Customize the Salesforce Mobile App — ナビゲーションメニューの項目を並べ替えてモバイルアプリをカスタマイズできることの根拠
- Managing Your Day with Today in Salesforce for iOS and Android — 「Todayは端末カレンダーの予定、Salesforceタスク、最近のレコードなどをカードで表示する」
- Reports and Dashboards Limits and Allocations — 「Salesforce モバイルアプリがサポートするレポート列は最大25列」
追加検証:モバイルホームのカードは誰が決めるのか(決着済み)
以前この解説では「管理者が特定のレポートを全ユーザーの先頭カードとして固定できるか」を未確認としていました。公式ドキュメントで裏が取れたため、結論を確定します。
| 論点 | 結論 | 根拠 |
|---|---|---|
| モバイルホームにユーザーのレポートを表示できる | できる | モバイルホームは動的カードのセットで、レポート・最近のレコード・お気に入りなどを表示する |
| 従来のモバイルホームで管理者が特定レポートを先頭カードに固定できる | できない | カードはユーザーの使用状況に基づいて表示され、ユーザーがアプリ上で並べ替え・追加・削除する |
| モバイルホームの有効化はユーザー側でもできる | できる | メニュータブの[アプリに追加]でユーザーが自分で追加でき、他のナビゲーション項目と同様に並べ替えられる(管理者は接続アプリケーションの属性でこの案内を無効化できる) |
| 固定リストカードは管理者が全ユーザーに配れるか | 配れない(ユーザーが自分で追加する) | 固定リストカードはユーザーが[カードを追加]から追加する機能 |
| 管理者がホーム画面のカード構成を設計できる手段はあるか | ベータ機能として存在する | カスタマイズ可能なモバイルホームページ(ベータ)+モバイルホームビルダーで、カードのレイアウト・並び順を作成し、構成を公開してユーザーに割り当てられる |
- 追加した出典
- Get Comfortable in Mobile Home (Beta) — 「カードはアプリの使用状況に基づいて表示され、ユーザーがアプリ内でカードの並べ替え・追加・削除を行える」(管理者固定ができないことの根拠)
- Mobile Home Enablement Just Got Easier — 「ユーザーは[アプリに追加]でモバイルホームをナビゲーション項目として追加でき、他の項目と同様に並べ替えられる」
- Quickly Reference Lists with the Mobile Home Pinned List Card — 「ユーザーが固定リストカードをモバイルホームに追加して、よく使うリストを参照できる」
- Customize Your Mobile App Home Page (Beta) — 「[設定]でカスタマイズ可能なモバイルホームページ(ベータ)を有効化すると既存のホーム画面が新しいモバイルホームに置き換わり、モバイルホームビルダーでカスタマイズできる」
- Work with Customizable Mobile Home Page Components — 「カードの並び順を変更し、構成を公開してユーザーにカスタマイズしたホーム画面へのアクセスを付与する」
- Set Up Customizable Mobile Home Page (Beta) — デバイス要件と有効化手順の根拠
- 実務上の結論:レポートを確実に最初に見せたい場合は、モバイルホームを先頭に置いたうえで、対象レポートを共有フォルダーに置き、実機で表示を確認します。カード構成そのものを管理者が固定したい場合は、カスタマイズ可能なモバイルホームページ(ベータ)の採用を検討します。ベータ機能は本番運用の前提にはしないでください。