Administrator 練習問題 Q125
管理者は、Salesforceで、ユーザーがクライアントを失ったときに入力できるフォームを作成したいと考えています。この目標を達成するためのウィザードの作成をサポートする自動化ツールはどれですか?
左の○で回答を選択。本文を押すと横線で除外でき、もう一度押すと戻せます。
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正答:D. フロービルダー
解説
前提知識
「フォーム」「ウィザード」とは何を指すか
ここでいうフォーム・ウィザードとは、ユーザーが画面上でいくつかの質問に答えながら進めていく入力インターフェースのことです。例えば「クライアントを失った理由」「今後の対応方針」などを順番に入力させ、最後にレコードを作成・更新する、といった流れです。
フロービルダーとは
フロービルダーは、Salesforceの標準の自動化ツールで、複数の種類のフローを作成できます。中でも画面フロー(Screen Flow)は、ユーザーに画面を見せながら入力・選択をさせ、その内容をもとにレコードの作成・更新や分岐処理を行える、まさに「ウィザード」を作るための機能です。
他の自動化ツールとの違い
| ツール | ユーザーとの対話画面 | 主な用途 |
|---|---|---|
| フロービルダー(画面フロー) | あり | ユーザーに質問して入力させ、レコードを作成・更新する |
| プロセスビルダー | なし | レコードの変更をきっかけに、裏側で自動処理を行う |
| 承認プロセス | 承認・却下の操作のみ | レコードの承認申請・承認・却下のワークフロー |
| アウトバウンドメッセージ | なし | レコード情報を外部システムへSOAPメッセージで送信する |
プロセスビルダー・承認プロセス・アウトバウンドメッセージは、いずれもユーザーが画面で対話しながら入力する仕組みを持ちません。この時点でウィザードの候補から外れます。
設問の状況を分解する
- 実現したいのは「クライアントを失った時にユーザーが入力するフォーム」
- 「フォームを作成するウィザード」という表現から、ユーザーとの対話的な入力画面が必要だとわかる
- 選択肢の中で、ユーザー向けの入力画面を持つ自動化ツールはフロービルダーの画面フローだけ
選択肢の検討
A. プロセスビルダー → ✕
プロセスビルダーはレコードの作成・更新をトリガーに動く裏方の自動化です。ユーザーに画面を見せて入力させる機能はありません。
B. 承認プロセス → ✕(惜しいが不正解)
承認プロセスにも申請・承認・却下という一連の流れがありますが、これは「決められた項目を承認ルートに沿って通す」ためのものであり、ユーザーが任意の質問に答えながら情報を入力していく汎用フォームは作れません。
C. アウトバウンドメッセージ → ✕
アウトバウンドメッセージは、レコード情報を外部システムへ自動送信する機能です。ユーザー向けの入力画面とは無関係です。
D. フロービルダー → ⭕ 正解
フロービルダーの画面フローを使えば、質問画面を複数ステップで並べ、入力内容に応じて分岐させ、最後にケースやカスタムオブジェクトのレコードを作成する、という「クライアント喪失フォーム」を作成できます。
管理者としての対処手順
- [設定]→クイック検索で「フロー」→[フロー]を開き、[新規フロー]→[画面フロー]を選択する
- 画面要素を追加し、入力させたい項目(喪失理由、競合他社、今後の連絡可否など)を並べる
- [レコードの作成]要素で、入力内容をもとにレコード(例: ケースやカスタムオブジェクト)を作成する処理を追加する
- フローをアクティブ化し、アプリのボタンやユーティリティバー、Experience Cloudサイトなどからユーザーが起動できるようにする
あわせて覚えておきたいポイント
- 「ユーザーに入力させる」「画面を見せる」というキーワードが出たら、まずフロービルダー(画面フロー)を検討します。
- Process Builderは2025年12月31日でサポートと更新が終了しました。既存プロセスは引き続き実行・編集できますが、新規自動化にはFlow Builderが推奨されています。選択肢にProcess Builderがある場合も、画面入力が必要な要件には画面フローを選びます。
出典(Salesforce公式)
- Getting Started with Screen Flows — 画面フローが対話型フォームとしてユーザーを手順に沿って案内し、質問・入力収集を行えることを裏付ける
- Use Screen Flows to Interact with Users — 画面フローで内部・外部ユーザー向けのオンラインフォームを作成し、収集した情報からレコードを作成できることを裏付ける
- Determine How to Distribute Your Screen Flow — アクティブ化した画面フローをSalesforce組織やExperience Cloudサイトなどに配置できることを裏付ける
- Process Builder — Process Builderのサポートと更新が2025年12月31日に終了し、新規自動化にはFlow Builderが推奨されていることを裏付ける